理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

ゴールデンタイム?就寝前?プロテインの正しい摂取タイミングとは。

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

トレーニーの皆さんはプロテインをしっかり飲んでいますが

 

プロテインを飲むべきタイミングをちゃんと知っていますか?

 

よく知られているのが

 

レーニング直後がゴールデンタイムだからトレーニング直後に飲むのが良い

 

とか

 

就寝中に成長ホルモンが分泌されて筋肉の合成が高まるから寝る前に飲むのが良い

 

とか。

 

ん〜、間違ってないだけど、色々と惜しいんですよね。

 

 

というわけで、今回はプロテインを飲むべきタイミングについてお話しします。

 

 

 

 

動画本編


ゴールデンタイム?就寝前?プロテインを飲むべき本当のタイミング。

 

ゴールデンタイム、事の発端は?

テキサス大学

被験者たちに1時間の筋トレ後にアミノ酸を15gを摂取してもらい、1時間事に筋タンパクの合成量を計測した。

1〜2時間後が最高値を示し、その後は1時間事に減少した。

よって筋トレ1〜2時間以内にプロテインを飲むべきであり、この時間を「ゴールデンタイム」と呼んだ。

 

現在は「筋トレ後の24時間を意識しろ」ということが常識になっている。

アメリカ・シュリナーズ病院が20代のトレーニング未経験者を集め、トレーニング前後にアミノ酸15gを摂取してもらい24時間における筋タンパクの合成感度の上昇時間を計測。

合成感度は24時間後まで高い数値を示した。

しかし、この研究はトレーニング未経験者を集めたのでトレーニング経験者では違うのではないかという疑問が生まれたので

マクマスター大学がトレーニング経験者の20代男性達を集め、トレーニング後の24時間後にホエイ15gを摂取し筋タンパクの合成率を計測した。

その時に

①高強度で疲労困憊になるようにトレーニン

②低強度で疲労困憊にならないようにトレーニン

③低強度で疲労困憊になるようにトレーニン

の3つのグループに分けた。

結果、①と③では筋タンパクの合成率は24時間高い状態を継続した。

つまり疲労困憊までトレーニングを行えば筋タンパクの合成率は24時間続く。

ただし、時間経過と共に減少はするが。

 

24時間中のどのタイミングで摂取すべきか?

オーストラリアのRMIT大学は20代の男女を集め、7日間、トレーニング後の12時間における筋タンパクの合成率を計測した。

この時に

①40gを6時間おきの2回

②20gを3時間おきの4回。

③10gを1時間半おきの8回

で比較したところ、②が最も高い合成率を示し①と③ではあまり増加しなかった。

つまり、タンパク質は3時間おきの摂取がベストである。

 

 

就寝前はどうする?

これまでは就寝中に成長ホルモンが分泌されるため筋合成が高まると考えられていました。

しかし、2012年マクマスター大学は12週間のトレーニングを行った結果、約20%の筋肉量の増加を認めたが成長ホルモン、テストステロン、インスリン様成長因子は筋肥大には有意な関連がなかったと報告しました。

確かに就寝中に成長ホルモンは分泌されますが、それは筋肥大とは関連がないのです。

さらに就寝中はタンパク質を吸収する腸の働きは低下しているため筋合成はむしろ落ちており、筋分解の方が有意になっております。

 

そこで2008年にマーストリヒト大学は

①就寝前に20~25gのプロテインを飲ませたグループ

②水飲みのグループで

筋タンパクの合成量を計測したところ、有意差はなかった。

就寝前のプロテインは意味がないと報告しましたが

 

「もしかしたらタンパク質の量が少なかったかもしれない」という仮説の下、就寝時のタンパク質摂取を増やしてみたところ40gで筋タンパクの合成が促進されたと報告しました。

 

夜の分解タイムをいかに合成タイムに変えるのかが鍵。

2016年、マーストリヒト大学はさらに20代の被験者達をグループ分けして、異なる時間で筋トレをさせた。

すると夕方に筋トレをしたグループは他のグループよりも30%以上も筋タンパクの合成率が増加したと報告しました。

 

まとめ

筋肥大をさせるためには3時間ごとのタンパク質摂取が理想。

就寝時はタンパク質を摂取できない上に筋分解が有意なため、就寝時の筋分解を抑制し筋合成を高めたい。

そのためには夕方にトレーニングをした上で就寝前は通常の倍である40gの摂取をするべきである。

 

 

 

 

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【プロ野球選手解説番外編】美しすぎる野球女子・稲村亜美のピッチングフォームはやっぱりすごかった

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

きっと大好評に違いない「プロ野球選手解説」ですが・・・

 

今回は少し息抜きの番外編!!

 

美しすぎる野球女子。

神スイングで人気になった

 

稲村亜美ちゃんのピッチングを解説したいと思います!!

 

ええ、もちろん単純に顔が好きだからというわけではありませんよ。

(マジで結構好きなお顔ですがw)

 

なんだかんだで女子で最高球速105km/hは本当にすごいと思うので

 

息抜きとは言っても、ちゃんとガチで解説してますのでよろしくお願いします!

 

真似すべき点だけでなく、改善点もしっかり解説していますからね!

 

解説動画


【プロ野球選手解説番外編】美しすぎる野球女子・稲村亜美のピッチングフォームはやっぱりすごかった。

 

 

バランスポイント

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非常の大きく脚を上げています。

しっかり大腰筋を使えているのがわかります。

軸脚は伸びきっており、骨盤が後継し股関節も伸展位でロックされています。

 

ヒップファースト

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上記のように骨盤が後傾し股関節がロックされていると、ここで股関節が使えず膝の屈曲だけで大腿四頭筋優位の踏ん張りになってしまいますが、非常に上手く股関節をハメることができています。

体幹も後に傾けることで軸脚への荷重が抜けない理想的なヒップファーストです。

 

スタンダードW、レッグドライブ、ヒップショルダーセパレーション

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腕は肘からではなくボールから上げる理想的なスタンダードWでのトップを作っています。

トップの位置も高く、遠くにあるためこの後に体幹部の大きな筋肉で投げることができます。

肩甲骨が柔らかく腕は大きく引いていますが、上着のシワを見る限り腰の前方への回旋と胸郭の後方への回旋による「ヒップショルダーセパレーション」は少なめな印象です。

球速の80%はこの角度差で生み出されると言われているので改善ポイントです。

また軸足の蹴りも下腿の傾きを見ると弱めです。

球速の出る投手はもっと傾きが大きくなります。

 

 

アウトサイド90、クラブブロッキング

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伸びていた肘がアクセラレーションの開始に従って曲がってきます。

しかし、90°以上曲げることなく、理想的なアウトサイド90を維持しています。

ここで気になるのはグラブを前で抱え込んでいるところです。

これは「クラブブロッキングと言って、グラブを引く力を使うことができないだけでなく体幹の大きな振りを止めてしまう悪い動作となります。

 

アクセラレーション、肩の最大外旋位

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非常に大きな肩の最大外旋です。

球速のためのパワーはヒップショルダーローテーションで生み出されますが、ここでの腕のしなりによって増幅されるため非常に重要な局面です。

胸郭の伸展も大きく肘が身体の前に出ることなく、胸〜肩〜肘〜手と理想的なリンケージシステムが築かれているのがわかります。

 

フォロースルー

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ここまで非常に素晴らしい上半身の使い方でしたが、上述の「グラブブロッキング」の悪影響が出てしまいました。

ここでもグラブは胸の前で抱えられているため、体幹の伸展でのデリバリーが止まり、体幹屈曲でのリリースとなっています。

体幹の屈曲により重心の後方移動の力が生まれるため体幹の傾きも倒しきれず減速されてしまいました。

 

フィニッシュ

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身体が正対しており振り切れていない証拠です。

しっかりと振り切れていれば身体は一塁方向に流れてクロスステップの形になったり、そこまでいかなくても蹴り足は前に出てきます。

 

 

 

まとめ

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いかがでしたか?

女性だからと甘く見ていましたが、予想外にも真似すべきポイントがたくさんありました。

改善点としては

①軸足の蹴り出し「レッグドライブ」を強くする。

②ヒップショルダーセパレーションのための胸郭の柔軟性を高める

③グラブブロッキングをやめて体幹の振りを大きくする

です。

その具体的な方法はここでは教えることはできませんが、みなさんもぜひ取り組んでみてください。

 

もちろん、これを稲村亜美ちゃんに届けて私のもとに連れてきてくれても構いませんよwww

 

 

 

 

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【プロ野球選手解説】奪三振率の高さは球速だけじゃない。人類最速チャップマンのピッチングフォーム

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

今回は人類最速ストレートを誇るアロルディス・チャップマンです。

 

近年のメジャー投手はどんどん高速化しており、165km/hを記録した大谷翔平ですらも

 

メジャーでは特別速い投手ではなくなっています。

 

160km/hは当たり前。

 

すでに19歳の大学生ですらも169km/hを記録しています。

 

もちろん球速が全てではありませんが

 

球速が速い方が有利であることは間違いありません。

 

チャップマンの球速の秘密を解き明かすことで

 

メジャーに追いつけ追い越せの手助けになると思いますので

 

ぜひご覧ください。

 

 

 

解説動画


【プロ野球選手解説】驚異の奪三振率は球速だけじゃない!!アロリディス・チャップマンのピッチングフォーム。

 

 

バランスポイント

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脚を上げて片脚立ちになります。

日本ではここで止まっていることを良しとしますが、安定してしまうと動き出しが難しくなります。

多くのメジャーリーガー同様に軸脚に乗り切ることなく始動します。

その中でチャップマンの特徴は身体を捻りながら脚を上げます。

これによって軸脚股関節をハメやすくなることと、この後のショルダーセパレーションを大きくする効果があります。

 

 

ヒップファースト、ドロップ&ドライブ

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軸脚股関節から曲げてパワーを溜めているのがわかります。

身体も後に傾けることで軸脚から荷重が抜けることを防いでいます。

 

 

ショルダーセパレーション、ストライド

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チャップマンの球速の秘密が最大限現るシーンです。

まずはショルダーセパレーションです。

腰が回り始めていますが、上半身の捻りは維持されています。

球速の80%はこのショルダーセパレーションによって生み出されます。

一般的に優秀とされる投手でも腰と肩の角度差は40〜60°ですが、チャップマンは65°となっています。

チャップマンの柔軟性の凄さがわかります。

また、ストライドの広さと速さも際立っています。

通常の投手は身長の87%ですが、チャップマンは120%となっています。

またストライドを広げていく速度も一般的な投手よりも15%速い数値となります。

その秘密は柔軟性だけでなく軸足の蹴り出しの強さです。

動画でも前に飛んでいる様子がありますので、強く蹴り出しているのがよくわかります。

 

デリバリー

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アクセラレーション期です。

レイトコッキングからアクセラレーション期に移行するのですが、この時もチャップマンの凄さが現ます。

この移行にかかる時間が通常は0.7~0.9秒ですが、チャップマンは0.4秒

腕の振りが速く、それだけのパワーが発揮されているのがわかります。

 

エクステンション

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リリースです。

ここにチャップマンが驚異的な奪三振率を誇るのが球速だけではない理由がこのリリースポイントにあります。

通常の投手はリリースポイントが前足の上に位置しますが、チャップマンは前足よりも30cm前でリリースします。

チャップマンの球速で30cmもリリースポイントが前になると打者の体感速度は4.8km/h速くなります。

さらにリリースポイントが前になると自然とリリースポイントの高さも低くなります。

リリースポイントが低くなるとストレートの入射角は水平に近くなります。

入射角が水平に近づくほどの空振り率が高まることがわかっています。

これによりチャップマンは奪三振率15.0を記録しています。

(9イニング投げた時に平均で15奪三振ということ)

 

 

フォロースルー

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研究ではこの体幹の前傾角度も球速に影響を与えていると言われています。

この写真を見てもチャップマンがしっかりと振り切っているのがわかります。

グラブもしっかり引いていますし、体幹は水平近くまで倒れ、前足までしっかりと乗り切っています。

先日アップした山本由伸投手とは全然違うということがわかります。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

驚異的な柔軟性があるからこそのフォームなので、安易に真似しようとすると怪我をする可能性があるのですが、球速に必要な要素がとてもわかりやすいピッチャーでもあります。

ぜひ普段のトレーニングの参考にしていただけたらと思います。

 

 

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【プロ野球選手解説】日本球界の常識を変えるやり投げピッチング。山本由伸のピッチングフォーム

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

今日はオリックスのエース・山本由伸投手です。

 

解説動画


【プロ野球選手解説】やり投げで日本の常識を覆す。山本由伸のピッチングフォーム

 

 

 

体重移動初期

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体重移動が始まりますが、軸足は伸ばしたままで上体も垂直のまま並進移動しています。

どちらも軸脚にタメを作るモーションではありません。

理想はここで軸脚がパワーポジションになりつつ、上体も軸脚側に少し傾くことで軸脚が圧縮され床半力を受けることができます。

またプレートの使い方も足のアウトエッジをプレートに当ててるだけなので上手くありません。

 

ドロップ&ドリフト

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始動直後こそ軸脚のタメのないモーションでしたが、腕を上げ始めるタイミングで軸脚の股関節と膝が曲がりパワーが生み出されます。しかし、状態は変わらず垂直のままなので完全に軸足へのタメがあるわけではないのがマイナスポイントです。

 

 

スタンダードWコッキング

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ここから山本投手がやり投げで手に入れた秀逸な腕の使い方が現れます。

肘からあげる「インバートW」ではなく、手から上げる「スタンダードW」で肩が90度外転位の時には手は肘よりも高い位置にある理想的なトップです。

肘から上げる「インバートW」では関節構造上、肩のインピンジメントやこの後の肘下がりを誘発してしまいます。

また下半身は投球のための回旋が始まっていますが、上半身は反対側への回旋で大きな捻りが生まれているのがわかります。

十分なパワーが溜められています。

 

 

アクセラレーション&アウトサイド90

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腕を大きく使っていましたが、アクセラレーションとともに肘は曲がってきます。

しかし、肘の角度は90度以上曲がることはありません。

90度以上曲がると内側側副靭帯への負担が急激に増えるため90度以上曲げないことは非常に重要なポイントです。

また踏み込み脚が着地した時に投球側の腕が垂直になっているのも理想的な形です。

 

 

アクセラレーション後期&リンケージシステム

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大きく胸を張り、肩や肘ではなく胸で加速しているのがよくわかります。

上肢の小さい筋肉ではなく大胸筋などの大きな筋肉を使うことで大きな力を使いながらも肘や肩への負担を減らします。

 

 

フォロースルー&グラブブロッキング

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このフォロースルーはダメダメです。

まず踏み込み足の突っ張り。

コレは大腿四頭筋のブレーキによる二重振り子で加速している証拠です。

加速はするので大きなパワーは生みますが、そのパワーは上半身に集中するので怪我に繋がります。

またグラブもわずかではありますが前に残ってしまっています。コレは「グラブブロッキング」と言って身体の回転を止めてしまう動作となります。

理想は踏み込み脚は突っ張らずに膝が足部の上に来るように膝を曲げた状態で前方へ重心移動を十分にしつつ、膝が足部の上に乗ってからはハムストリングスによる股関節の伸展が起こることです。コレによるハムストリングスによる前方推進力を上乗せできパワーが増幅されますし、リリースポイントが前になるため体感速度もアップします。

グラブ側の腕ももっと外旋が入り、肘がもっと引けると運動連鎖的にも体幹の振りが大きくなります。

体幹はこれではまだまだ起き上がりすぎと言えるでしょう。

 

 

フィニッシュf:id:pata0511:20200529003915j:plain

フィニッシュではここで止まってられるほど安定しています。

日本ではこの状態の方が「下半身が安定している」「素早く守備に移れる」と称賛されますが、メジャーでは滅多にないピッチャー返しに備えるよりも1塁側流れるくらい振り切った方が結果的に打たれないだろうという考えですので、ベストではありませんし、逆に振り切れてない証拠にもなっています。

 

まとめ

いかがでしたか?

やり投げを取り入れたことで山本投手の投球側の腕の使い方や胸の張りはトップメジャーリーガーに匹敵するハイクオリティとなっております。

その反面、下半身の使い方はお粗末で改善の余地があります。

それでもこれだけの圧倒的ピッチングをできているのは驚愕ですが、下半身の使い方さえ改善できればメジャーリーグに渡り、ダルビッシュ大谷翔平を超えてトップメジャーリーガーとして活躍できる可能性があると感じています。

まだ21歳ですが、アメリカでは若年層のレベルアップが加速化しています。

やり投げも「肘を使わない投げ方」として取り組んだだけですので下半身の使い方までまだ意識が向ききれてないのでしょう。

今後は下半身を使い方を徹底的に練習していただきたいですね。

 

 

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エビデンスレベルAの確かな根拠。話題のHMBサプリメントに効果はあるのか?

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

ダイエットしたい人

ガッチガチのトレーニー

 

アスリートでもプロテインををはじめとした様々なサプリメントを飲んでいるので

 

HMB

 

というものを聞いたことはあるのではないでしょうか?

 

各広告媒体でも

 

プロテインの20倍の効果!!』

 

といったCMが流れているアレです。

 

 

しかし、この手の商品が出るたびに

 

あなたも思いますよね?

 

「本当かよ?」

 

と。

 

はい。

 

というわけで、HMBの効果があるかないかをはっきり言っちゃいます!!

 

コレは私の体験談とかいうのではなく

 

しっかりと根拠をお話しします。

 

 

そして、先に結論を言ってしまいます。

 

レーニング未経験者と初心者には効果あるけど、トレーニング経験者には意味がない

 

です。

 


話題のHMBサプリメントの嘘。効果のある人とない人の違いとは?

 

 

HMBとは?

人間が身体の中で合成できないアミノ酸である9種の必須アミノ酸のうち、特に筋肉の合成に効果がありBCAAと呼ばれるバリン、ロイシン、イソロイシンの中でロイシンが体内で代謝されたときにできる物質です。

 

ロイシンはBCAAの中でもさらに筋肉の合成に重要だと言われていて、その代謝物であるHMBが筋タンパクの合成を促しつつ、筋淡白の分解を抑制するmTORを活性化させます。

 

2003年、アイオア州立大学の研究報告

事の発端は2003年のアイオア州立大学が発表したメタアナリシスで

「筋力増強に重要な働きを持つのはHMBとクレアチンである」

という報告でした。

 

2007年、ニュージーランド・マッセー大学の研究報告

その後、2007年にニュージーランド・マッセー大学がトレーニング効果をHMBに関する9つの論文をメタアナリシスした結果

「トレーニング未経験者と経験者ともに筋肥大はわずかで筋力増強が認められたのはトレーニング未経験者のみ」

と報告しました。

 

2018年、カトリック大学の報告

激しい議論の末、2018年にカトリック大学の発表が一つの終止符を打ちます。

それはどんな報告だったのか?

それは・・・HMBを摂取してもベンチプレスやレッグプレスの1RMや筋肉量の増加に優位差は認められなかったというもの。

 

やはり「トレーニング未経験者には多少の効果はあるものの、経験者やスポーツ選手への効果は期待できない。」

でした。

 

条件付きではあるが効果もあり、安全

というわけで、HMBはこれからトレーニングを始めようという人には効果があります。

しかし、こういったサプリメントで不安なのは副作用ですよね?

そこは安心してください。

HMBは推奨量の2倍量を1ヶ月間摂取し続けても、コレステロール、ヘモグロビン、白血球、血糖、肝臓や腎臓機能に異常は生じなかったと報告しています。

 

国際スポーツ栄養学会でも

「トレーニング初心者に限るが安全で効果のある強力なエビデンスを示す」

というエビデンスAに分類しています。

 

 

HMBではなく必須アミノ酸

では、何を飲むべきなのか?

それはHMBではもちろんないし、BCAAでもありません。

それは9種のアミノ酸を含んだアミノ酸商品です。

2017年、イギリス・エクスター大学の研究で

「20代の男性を集めてBCAA群とプラセボ群(水と小麦粉)に分けて筋トレ後4時間の筋タンパクの合成率を比較したらBCAA群の方が22%アップした。さらに9種の必須アミノ酸グループとプラセボ群を比較したら9種の必須アミノ酸グループは筋タンパクの合成率は50%だった。」

と報告しています。

つまり、BCAAは確かに効果あるけど9種の必須アミノ酸を摂取した方が効果があるという事です。

 

そこで私の場合は契約しているMUSASHIさんの「KUAN」をオススメします。

KUANは「トリプトファン」が含まれてないのですが、それ以外の必須アミノ酸は全部含んでいます。

トリプトファンセロトニンメラトニンといった安寧や睡眠などに関わる物質で筋合成には関わっていないので含まれてなくても平気です。

musashi-onlineshop.jp

すでにアミノ酸の形ですのでプロテインよりも吸収効率も高いし吸収速度も早いです。

タンパク質として摂取しても全てをアミノ酸として消化吸収はできないので。

オンラインショップ以外でも大手のスポーツ用品店に行けば置いてあります。

 

それでもサプリメント以外がいいなという方はアミノ酸スコア100の食品・・・

肉類、卵、大豆、乳製品を食べるといいですね。

 

 

 

 

 

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【プロ野球選手解説】歴代最多、3度の三冠王・落合博満の芸術的バッティングフォーム

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どうも、Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

プロ野球解説動画・・・

 

本日は

 

歴代最多、3度の三冠王を記録した

 

落合博満です!!

 

動画本編


【プロ野球選手解説】歴代最多3度の三冠王。落合博満のバッティングフォームに見る究極の打撃理論。


【プロ野球選手実演解説】落合博満のバッテイングフォームを実演解説

 

 

打撃成績

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25歳にデビュー、44歳で引退。

20年で積み重ねた本塁打は510本。

5回の首位打者、5回の本塁打王、5回の打点王

OPSは常に1.0近くをキープし続けています。

三冠王の時はなんと1.2以上という驚異的な数値を叩き出しております。

しかも驚愕なのは1996年。

42歳という年齢にも関わらず、常勝軍団だった巨人で松井秀喜と4番を争い続け本塁打こそ21本だったもののOPSは.924という高値。

憧れの長嶋茂雄政権下の巨人を去った1997年から成績を極端に落としたものの通算OPS.987という日本史上最強クラスのバッターです。

 

バッティングスタイル

あらゆる方向へ打ち分ける「広角打法」の代名詞的存在。

その中でも初めての三冠王に輝いた1986年の32本の本塁打のうち20本がライト方向への流し打ちという事実があるにも関わらず、本人は「得意なのはインコース。オレほどアウトコースを打つのが下手なやつはいない。」と述べている。

そんな落合がどうやってあれだけの広角打法を実現したのかを解説いたします。

 

 

構え

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スタンスは狭めですが前50%後50%の理想的な荷重バランスです。

グリップは「神主打法」と呼ばれたコック&身体の中心に一致する位置でバットを持ちます。

 

圧縮ステップ&ハンズローディング

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後脚に荷重をかけます。

日本人では軸足への荷重を平行移動し、それに伴い上に伸び上がることが多いのですが落合は軸足側に沈み込むようにステップを開始します。

コレは「圧縮ステップ」と呼ばれ、メジャーでは当たり前の技術です。

コレにより床反力を受け軸足にパワーを溜め込みます。

またグリップも圧縮ステップに合わせて後下方に移動しますが(ハンズローディング)、手で引くのではなく体幹の動きに任せているだけなのでグリップと身体の位置関係は変わりません。

ここでグリップが上がるとスイングがダウンスイングになりやすいのでグリップはハンズローディングで後下方に下げる方がお勧めです

 

トップ

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まるで現代メジャーリーガーを見ているかのような美しいトップです。

ストライドを広げつつも、上半身は全く動いていません。

ストライドを広げるとともに重心が下がり、相対的にバットも上がってきますが肩の高さでトップを作るためダウンスイングにはなりません。

「すくいあげてやる!!」という意思が伝わってくるかのようです。

このトップの¥で重要ポイントが引き手です。

引き手が肩のラインと一致する「スパインアングル」になるため回転を無駄なく伝えるとともに軌道が安定し確実性が上がります。

 

 

コネクション&インサイドアウト

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後の肘がヘソに向かって折り畳まれる「コネクション」が起き、 腕が身体の近くを回っているのが分かります。

ヘッドが遅れて出てきて、この時点でボールの軌道とバットのヘッド位置が一致していることがよく分かります。

バット軌道の残像でもよく分かりますが、コレによって差し込まれても後ろでボールを捉えてライト方向へ長打が打てるようになります。

ダウンスイングではインパクトポイントを前でしか作れないので流し打ちが絶対にできません。

 

インパクト、バレルスイング

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バット軌道の残像でも分かりますが、あまりにも見事すぎるバレルゾーンです。

ここまで完璧なバレルはメジャーでも見たことがありません。

ダウンスイングでは絶対に不可能な軌道です。

 

広角打法の秘密

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落合選手のスイングの特徴といえば、極端なまでに踏み込み足を三塁側に開くオープンステップですが、下半身を開くことでインコースへの対応を良くしています。

本人が「インコースが得意」と言うのも至極当然です。

しかし、普通の打者がここまでオープンにステップしてしまえば身体が開きアウトコースはとても打てません。

しかし、落合選手はアウトコースを流し打ちしてライトスタンドに叩き込むことが非常に多かった。

それはオープンにステップしつつも上半身は開いていないという点もあるのですが、落合選手が行っていた特殊な練習法にその秘密があります。

 

正面打ち

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落合選手は現役時代、この動画のようにバッティングマシーンに正対して打ち返す練習をしていました。

ダウンスイングではヒッティングポイントは踏み込み足側になるため絶対に打つことはできません。

打てるとしたら超高めのクソボールだけです。

軸足側でストライクゾーンに通る球を打つには軸脚に荷重を残しつつも下からすくい上げるように振らないと絶対に当たりません。

この練習によって落合選手はレベル〜アッパーのバット軌道にし、ボール軌道と長い時間一致させることに成功しました。

また、この正面打ちのフォームこそ落合選手の特徴であるオープンステップの礎になっています。

練習でやっていた正面打ちの形を試合でも実現するための戦略と言えるでしょう。

 

まとめ

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いかがでしたか?

難解と言われている落合選手のバッティングですが、チェックポイントの方程式さえ押さえていれば特別ではないことがよくわかりますし、真似すべきポイントがたくさんありました。

「正面打ち」も非常に有効な練習方法です。

ぜひ、取り入れて欲しい練習です。

 

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【プロ野球選手解説】大谷翔平のバッティングフォームに致命的欠点?コレが治ればホームラン王。

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

今回はバッティングフォーム解説です。

 

今回は・・・

 

そう。

 

みんな大好き!!

 

大谷翔平です!!

 

 

 

バッティングの基礎理論を知っていると理解が深まりますので、ぜひご覧ください。

↓↓↓

バッティング基本理論


【野球技術】日本式ではもう通用しない!!メジャー流フライボール革命の重要チェックポイント

 

 

動画本編


【プロ野球選手解説】大谷翔平のバッティングフォームに致命的弱点。コレさえ克服すれば夢のホームラン王。

 

打撃成績

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2018年は367打席、2019年は425打席と増えているにも関わらず、本塁打数は22本から18本へと減少しております。

 

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打率は.285から.286と変化はありませんが、長打率は.564から.505、OPSは.925から.848と大幅に成績を落としています。

このOPSは2018年はAランクですが2019年はBランクという評価になります。

 

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こちらは2019年の最高打球速度ランキングです。

大谷は62位でそこそこの成績です。

 

ところが・・・

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平均打球速度は8位とトップクラスの成績を残しています。

 

にも関わらずホームランは全試合出場で30本に届かないペースなのは・・・

 

そう。

打球角度です。

 

メジャーの平均打球角度はおよそ12°ほどです。

しかし、大谷は6.8°と半分ほどの角度しかついていません。

しかも、前半戦では2.5°とリーグワーストという低弾道っぷりでした。

 

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2018年と比べてゴロの打球速度はアップし、フライの打球速度はダウンしています。

コレは大谷のスイングがダウンスイングになってフライの質が低下していることを示唆していますね。

 

ではそれを踏まえて大谷のバッティングフォームを解説します。

 

 

スタンス

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前脚を上げる直前なのでやや後に荷重しかけていますが、前50%後50%の理想的なアスレチック ポジションです。

グリップは日本人に多い身体から遠くで構えています。

 

トップ

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日本時代は前脚を大きく上げてタイミングを取っていましたが、素早いモーションと球速の速いボームに対応するため脚を上げるのはわずかとなりました。

前脚をステップしても頭の位置とグリップの位置が全く変わりません。

やや後荷重が強く、グリップも遠いですが美しいトップの形と言えるでしょう。

 

スイング開始

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ここで大谷の致命的な欠点が顔を出します。

身体が前に大きくスウェーし始めます。

後荷重からどんどん前荷重になりスイング開始では前60%後40%になっています。

 

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スイングが速いためバットが見えないかもしれませんが・・・前荷重であることと状態が立っているためバット軌道がダウンで入ってしまっています。

 

インパク

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前荷重のため股関節の可動域は狭くなり、腰が回し切れていません。

後脚も回りきっていないのがわかります。

インパクトでバット面と身体の向きが合っておらず、バットのヘッドが先行しています。

この打席ではうまくスタンドに運べていますが、このスイングでは内角は詰まり、外角は引っ掛けやすくなります。

ヘッドスピードも落ちるため飛距離も出にくくなります。

 

フォロースルー

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この角度だと腰が回っていない頃がさらにわかりやすくなります。

また一塁側に流れているのもわかりますね。

この打ち方では外角は払うしかないのも納得です。

それでもスタンドまで運ぶパワーには驚愕ですが、コンスタントに成績を残す為には良い打ち方とは言えません。

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引き手の肘も背中まで回っていないことからもフルスイングできていないことがわかります。

 

ナショナルズ フアン・ソト のバッティング

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ナショナルズの若き大砲・フアン・ソト です。

若干21歳。

2018年の途中、19歳でメジャーデビューし22本塁打を放ちました。

さらに翌2019年、20歳で34本塁打を記録し史上4人目の20歳での100長打を達成しています。

しかも大谷よりも身長は10cm低く、体重も10kgも軽い身体でありながら。

 

スタンスはほとんどのメジャーリーガーがそうであるようにグリップは身体の近くで構えています。

グリップを近くすることでグリップ先行のスイングをしやすくしています。

 

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ステップとともに下半身は前にシフトしていますが、上半身は全く動いていません。

コレにより回転軸が後に傾き、バット軌道がレベルからアッパーに自然と入っていきます。

荷重も後に残っているためしっかりとパワーが溜め込まれています。

 

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スイングが開始されても大谷のように前方へのスウェーは起こっておりません。

バットもかなり後の段階でボールの軌道上に入っているのことがよくわかります。

コレによってバットに当たる可能性が高くなるとともにボールへのパワー伝達が最大化されます。

大谷とは全く違う入り方をしていますね。

 

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インパクトも身体の近くで打っています。

バット面と身体の向きも一致していることからもヘッドが先行していないことがわかります。

もちろん腰も後脚もしっかりと回りきっています。

ソト が外角球でも強いスイングでホームランにできる要因です。

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フォロースルーも完璧です。

日本人に多い走り打ちにならず、完全に振り切っています。

 

 

まとめ

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いかがでしたか?

大谷はメジャー選手に負けないフィジカルを持っていますし、平均打球速度の速さからも芯で捉える技術が高いことが証明されています。

(事実、大谷のバットは芯のところしか塗装が剥がれていないのは有名な話)

 

しかし、データでは打球を打ち上げる技術とそのためのフォームができていないのは明白です。

上野画像のように思いっきり打ち上げているようなスイングが定着すれば、間違いなくホームラン王争いに食い込むはずです。

 

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【プロ野球選手解説】これぞ究極!!史上最も偉大なバッター。バリーボンズのバッティングフォーム

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

今回のバッテイングフォーム解説は・・・

 

メジャーリーグ流を標榜しているからには避けては通れないこの選手。

 

 

バリー・ボンズ!!!

 

 

通算成績

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メジャー生活22年。

 

積み重ねた本塁打の数はメジャー最多の762本。

通算でのOPA1.051。

 

2001年には本塁打のメジャー記録である73本。

長打率もメジャー記録の.863

 

2004年には四球が232、そしてそのうちで120個が・・・敬遠。

この時の出塁率は.609、OPAは1.422もメジャー記録。

 

誰もが認める史上最も偉大なバッター。

 

ホームランを記録したあたりからいきなり体が肥大化し、薬物疑惑が浮上しましたが

 

その前からすでに400本塁打400盗塁という十分に殿堂入りに相応しい成績を残しております。

 

メジャーリーガー達からも

 

ボンズのホームランの量産はステロイド以上にその卓越した技術であるとリスペクトされ続けている。

 

そんなボンズのスイングを解説します。

 

www.youtube.com

 

構え

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ボンズの特徴はグリップ位置の低さです。

これは幼少期からメジャーリーガーであった父親のバットを振っていた影響です。

バットの重さを感じずにリラックスできるポジションを探した結果、近く低くというグリップ位置にたどり着きました。

腕の形は見事な五角形です。

スタンスは狭めですが前50%後50%のアスレチックポジションからのスタートとなります。


 

 ハンズローディング&圧縮ステップ

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元々低いグリップ位置のため大きな動きではないですがヒッチ動作と圧縮ステップが起きています。

 

トップ

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下半身はスイングが開始されているのが分かります。

しかし、上半身は低いグリップが肩の高さまで上がっている途中です。

しかも腕は五角形を崩していないため腕ではなく上半身でトップを作ろうとするため身体の開きを抑えることができています。

これによりパワーが増幅されます。

 

ショルダーローテーション

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ショルダーローテーションでバットのヘッドが身体の近くを回るためグリップ先行のインサイドアウトスイングになります。

また回転の半径が小さくなるためヘッドスピードが高速化されます。

フィギュアスケートで腕を畳むと回転が速くなるのと同じ原理です。

 

コネクション&肘抜き&スパインアンクル

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前肘の「肘抜き」と後肘の「コネクション」によって腕は五角形をキープしたままインパクトへ向かいます。

「肘抜き」によって腕とバットが肩のラインと並行(スパインアンクル)になり確実性が増します。

後肘の「コネクション」によってバットは加速するとともに肘抜きと共同してバット軌道をスパインアンクルに入れます。

 

ホームベースインパク

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インパクトでも腕の五角形は崩れません。(ホームベースインパクト)

これによりインコースへの対応が良くなります。

また腕が離れないため力も発揮できます。

バット軌道も変わらず手首の返しが起きないためタイミングが早くなっても前でバットを乗せることができます。

 

フォロースルー

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終始、頭の位置が変わりません。

重心移動が少ないため確実性が増します。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

幼少期から重いバットを振っていたおかげでバットの重さを感じないように最初から最後までバットを身体から離さないというスイングを身につけたボンズのフォームは徹底的に無駄を排除した理想的なフォームです。

欠点が見つかりません。

ボンズが日本のテレビで話したように日本人がいかに動き過ぎているのかを痛感させられるフォームです。

 

 

 

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ご報告とお願いがございます。HIU ZEROCKETS

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です!!

 

 

本日は皆様にご報告がございます。

 

私、波田野征美。

 

この度、ホリエモンこと堀江貴文氏がオーナーの1人をしている3×3プロバスケットボールチーム

 

HIU ZEROCKETS(ゼロケッツ)

 

のトレーナーチームに加入することになりました。

 

zerockets.com

 

www.youtube.com

 

 

今回の活動への想い

 

皆様もご存知のように私の本職は学生時代に部活でやっていた野球

 

 

社会人になってから始めた自転車ロードレース

 

です。

 

しかし、スラムダンク世代で部活以外の時間はもっぱらバスケットを練習していたくらいにバスケが大好きなのです。

 

コービーとシャック率いるレイカーズアレン・アイバーソンが全盛期だった頃ですね。

キングスも強かった。

ちなみにそんな中でも私はケビン・ガーネットが大好きというマニアックな男でしたよw

 

まぁ、そんな話は置いといて・・・

 

私は高校時代に骨折などの外傷系の故障が続き、高校野球は途中で断念しました。

(一番の要因は私の社会不適応でしたけどw強豪校で上級生の言うこと聞かないとか。)

 

そして、理学療法士として働く中で

 

改めて怪我で思う存分に競技を行うことができなかったと言う子供達がこんなにも多いのか愕然としました。

 

そして、数年前に私の想いを決定的にする出来事が起こりました。

 

それが・・・

 

読売巨人軍杉内俊哉投手の引退会見です、


読売巨人軍 杉内俊哉投手 現役引退記者会見

 

杉内投手はこの会見で言いました。

 

『多くの選手が「自分はもっとできたんじゃないか」「怪我さえなければ」そういう後悔を持ちながら引退する選手が多いと思います。・・・僕もその1人です。』

 

と言った時に私は号泣しました。

 

杉内投手は多くの選手が羨むような実績を残し、それに見合う収入も得ました。

 

年齢も年齢ですし、晩年は怪我に悩まされたとはいえ

 

十分に「やりきった」と言えるくらいのものを残したはずです。

 

でも、そんな選手ですらも

 

「後悔」を持って引退するなんて・・・そんな世の中は間違っている。

 

そう思ったのです。

 

それから私は

「もっとできたはず。」「怪我さえなければ」・・・そんな後悔はさせません。

という理念を掲げて活動することにしたのです。

 

そのためには

「怪我の予防」

「怪我をした時の正しいケア」

「治った後の再発防止」

これが必要となります。

 

しかし、私程度の影響力では普及させることはできません。

 

そんな悶々とする日々を過ごす中で

 

今回のZEROCKETSのトレーナー募集を偶然にも見つけました。

 

オーナーである堀江氏のことは前から好きでしたし

 

何よりも堀江氏は「予防医学」の普及に力を入れている方です。

 

ZEROCKETSのトレーナーとして活動し

 

選手たちが怪我することなく

 

ZEROCKETSが活躍すれば

 

「怪我の予防の重要性」を多少なりとも

 

広めることができるのではないか?

 

そう考えて応募し、加入が決まりました。

 

 

 

また、そういった怪我の予防が徹底できれば

 

素質を感じる選手が思う存分にポテンシャルを発揮して

 

競技人生を全うできれば

 

日本のスポーツは確実に強くなります。

 

現代はグローバル化がどんどん進み、日本の選手が海外に飛び出し活躍しています。

 

もちろん、それは素晴らしいことです。

 

しかし、真のグローバル化だというのならば

 

日本のスポーツが海外のスポーツへの踏み台ではなく

 

日本のスポーツが世界のトップリーグとして

 

海外の選手たちが日本に憧れて来日する。

 

そんなスポーツ大国・日本になった方が

 

ワウワクしませんか?

 

その第一歩として

 

ZEROCKETSを強くしていきます。

 

 

というわけで、ご報告はここまで。

 

ここからはお願いです!!

 

HIUZEROCKETSはプロチームとはいえ

 

あの堀江貴文氏が関わっているとはいえ

 

マイナースポーツですので

 

潤沢な資金があるとは言えません。

 

しかも、今回の新型コロナ騒動で

 

予定していた試合なども半分が中止となっています。

 

そこでクラウドファンディングを立ち上げました。

 

camp-fire.jp

 

詳しいリターンなどはサイトを見ていただきたいのですが

 

支援してくれた方々には

 

私をはじめとした

 

トレーナーチーム(チーム名検討中)の施術やトレーニングを受けることができたり

 

チアダンスチーム「アストロノーツ」のレッスンを受けられたり

 

運営スタッフの貴重な話を聞くことができたり

 

クラファン限定グッズも手に入ったり

 

私自身も確認しながら「えっ?オレが受けたいんだけど!!」って思うものがたくさんありましたw

 

値段も500円からのものもありますで

 

お気持ちだけでも結構です。

 

何卒!!

 

何卒!!

 

な〜に〜と〜ぞ〜ご支援をお願いいたします!!

 

 

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【プロ野球選手解説】日本人もこれなら真似しやすい。坂本勇人のバッティングフォーム。

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どうもOriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

今回は読売ジャイアンツ坂本勇人選手のバッティングフォーム解説です。

 

バッティングの基本理論を知っておくとさらに理解が深まりますので、こちらもご覧ください。

www.youtube.com

 

 

2019年の成績

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坂本選手のイメージといえば

 

中距離打者

アベレージヒッターだと思います。

最多安打首位打者を獲得するものの、ホームランが30本を超えたのは1度だけ。

平均して20本届かないくらいです。

 

圧倒的な人気は誇っていますが、人気に相応しい実力があったかというと疑問が残るところでした。

 

ところが2019年に事件が起こります。

 

坂本選手がホームランを量産。

 

60本を超えるペースで打ちまくりました。

ペースはそこから落ちましたが、リーグ最速で30本を超え

打率もハイアベレージをキープし

 

令和初の三冠王!!と注目されました。

 

結果的にはホームランは40本

打率も2位となりました。

 

もちろん、それでも素晴らしい成績でしたけどね。

 

そして、2019年の坂本選手はホームラン量産のおかげもあり

 

長打率はなんと1位!!

OPS2位。

勝利貢献度3位。

とキャリアハイとなりました。

 

コース別の成績

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首位打者を獲得した2018年はアウトローだけが極端に低く、それ以外は4割前後という驚異的な打率分布を示していたので、それと比べるとアウトハイ、そして坂本選手の得意としていたインハイも打率を落としているのが少し気になりますがそれでもインコースを苦にしているというレベルではないですし、比較的苦手であった低めの打率とホームラン数が顕著に伸びています。

 

構え

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スタンスはやや広めに構え、体重は後の割合が非常に大きいですね。

広めに構えることでステップしてストライドを広げた時に近い脚の形になるためスイング開始のための理想的な身体の状態を意識することができます

理想は前50%後50%なので、もう少し前で構えられるとスイング時の余計な重心移動を防げるはずです。

グリップの位置は日本人に多い、遠く高くという構えですね。

しかし、後の引くなどはせず両脇を開き五角形の形を作っているのは素晴らしい点です。

 

ステップ開始

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日本人ではここで重心を並進移動で後脚に完全に乗せる選手が多いのですが、そうすると地面からの反力を得ることもできませんし、安定しすぎて次の動作への移行がスムーズでなくなります。

坂本選手は重心をほとんど動かさず、後脚の股関節にわずかですがハメ込む「圧縮ステップ」でほんの少しだけ軸脚に体重を移しています。

これにより地面からの反力を受け、後脚にパワーが蓄えられます。

重心を動かさずに前脚を浮かせることで前方への重心移動が自動で起こります。

しかし、これだけ前脚を大きく動かしてしまうと前脚の接地までの時間を要してしまい、その分重心の前方移動が大きくなる恐れがあり、速球への遅れや変化球などにも身体の突っ込みを生みやすいです。

坂本選手が低めの変化球に対して身体を泳がせながらヒットにするというシーンをよく見ますね。

「技術」と言えなくもないですが、泳ぐことなくしっかりと振り切れるようになればもっと確実性や本塁打が増えたかもしれません。

グリップの位置も変化はありません。

ここからハンドローディングで肩の近くまで引き付けられると理想なのですが、腕も五角形をキープしているので及第点です。

 

トップ

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トップです。

ストライドがかなり広いですね。

頭の位置は少しだけ前方に移動しますが最小限に留められています。

しかし、それに反して下半身の重心移動が大きく、決して開いているということはないですが後脚の荷重が抜けてしまっている印象を受けます。

前述のように坂本選手が泳ぎやすいのでこの辺りにあるのかもしれませんね。

腕はまだ身体からは遠いですが五角形をキープしています。

後の腕はゼロポジションの「フライングエルボー」、前の上腕も肩のラインと並行になっています。

これにより、この後のコネクション&スパインアンクルがスムーズになります。

 

コネクション&スパインアンクル、ショルダーローテーション

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坂本選手の特筆すべき重要ポイントです。

五角形をキープしながらも身体から離れていた腕が一気に身体に引き寄せられ、バットは肩の上で回る始める「ショルダーローテーション」になっています。

後の肘もヘソに近づいています(コネクション)

これによってグリップ先行になりバットは一気に加速していきます。

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さらに肘を伸ばさずに五角形をキープし、バットが肩の上から滑り落ちていくようにレベルスイングの軌道に入ります。

これによってボール軌道とバット軌道が一致する時間が長くなるので空振りの確率が少なくなります。

ここで肘が伸びてしまうとバットは遠回りするドアスイングとなります。

また、ダウンスイングの意識があるとグリップ先行でも肘が伸びてきてしまい確実性も落ちますし、バレルゾーンから外れて長打は望めません。

 

ベースボールインパク

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インパクトの瞬間も五角形をキープして「ホームベースインパクト」ができています。

これによってインコースへの対応力が高まります。

坂本選手がインコースを得意としている理由がよくわかりますね。

柳田選手ほどではありませんがトップクラスの「肘抜き」です

インパクトの瞬間にはしっかりアッパースイングでボールの軌道に合わせています。

これによってゴロになることを防ぎます。

ゴロでは打率は.190ですが、打球が0°〜30°であれば.333〜.630まで跳ね上がります。

 

フォロースルー

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肘抜きが十分にできているのでフォロースルーでは肘が背中まで回っています。

ぜひ、みなさんもこの形になるようにしていただきたいポイントです。

 

2018年との比較&まとめ

www.youtube.com

 

ちなみに2018年との比較です。

2018年ではステップの際に後脚への荷重は並進移動でありました。

そのため股関節のハメが起きにくく、前方への突っ込みがありました。

2019年は前述のように並進移動ではなく股関節のハメをしています。

それによって飛距離が伸びてホームランが量産されたのだと思います。

しかし、まだまだ前方への重心移動が大きく突っ込みやすいのは事実。

前に突っ込めばアウトコースを引き付けることは難しくなります。

年々、克服しているとはいえまだまだです。

打率こそ上がりましたが、アウトローを簡単に空振りするというシーンが非常に増えました。

ストライドを狭くし重心移動を抑えることができればアウトローをもっと引き寄せて反対方向への長打がもっと増えると思います。

 

 

 

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