どうも!!
埼玉県上尾市 トリガーポイント専門整体院「Mr.コリとる」院長
http://ageokoritoru.com
&
筋筋膜性疼痛症候群アプローチ研究会「Oriental Physio Academy」代表理学療法士の
http://oriental-physio-academy.jimdo.com
波田野です!!
今日は久しぶりに面白い施術ができたので
簡単に報告です。
<主訴>
首から腰まで脊柱周りの重さ(特に上位胸椎棘突起は触っただけで痛み)
左上肢内側の痛み(上腕内側は感覚過敏あり)
左大腿部後面の鈍痛
トリガーポイントとして考えられるのは
上肢全体の疼痛範囲を考えると小胸筋、肩甲下筋、広背筋。
どれも上肢痛の再現性はあるものの
上腕だけの過敏は気になる。
上腕内側はデルマトームでは胸椎2番の支配領域。
主訴であるように上位胸椎の棘突起に過敏があるので
神経根症状があるのは明白。
過敏があるのは複数のレベルで認められたので
とりあえず胸椎2番を含めて広範囲で深部脊柱筋をリリース。
リリース後に、過敏のあった上腕内側を触ると・・・
痛み消失。
大腿後面は過敏はそれほどなく、梨状筋で再現あり。
だが、デルマトーム的に腰椎2番の脊柱筋には強い圧痛あり。
トリガーポイント的には痛み自体は
胸椎2番の深部脊柱筋のトリガーポイントによる神経根圧迫による過敏。
小胸筋、肩甲下筋、広背筋にトリガーポイントによる関連痛。
梨状筋のトリガーポイントによる関連痛
が考えられた。
では、ここで東洋医学的に考える。
脊柱に沿った疼痛は
「腎の変調」
頚部~胸椎部の痛みは
「肝の変調」
頚部~肩の痛みは
「肺の変調」
これから「腎虚」「肝虚」「肺虚」の可能性が考えられる。
胸椎は4番まで過敏あり。
頚部の運動時痛が強いのは
頚部進展と側屈。
これは「肺」「大腸」「心包」「三焦」の伸展不可であり
背部兪穴は胸椎3番、腰椎4番、胸椎4番、腰椎1番である。
「肺虚」があるのは間違い無いだろう。
肺の原穴である「太淵」にはかなりの圧痛がある。
頚部の痛みは「肺虚」からくるものを考えてよい。
では腎虚はどうか?
前述のように腰椎2番に強い圧痛がある。
腰椎2番は「腎兪」である。
原穴である「太谿」にも強い圧痛がある。
さらに本人も「腰が反れない」と新たな事実が発覚する。
東洋医学の古典である「霊枢」に
「腎が止むと腰が反れない」と明記してある。
今回のケースでは
肺と腎の変調と考えて問題ない。
そこから推察してさらに問診を進めると
「過呼吸」を数日前に起こしたという。
「息が吸えなかった」と。
吸気は「肺」の「粛侯」と「腎」の「納気」である。
さらに「下半身」と「顔」のむくみ。
これも「腎」と「肺」の変調によるものである。
気が下に下ろせないから水分も下に下ろせずに顔にもむくみが出てしまう。
なので、肺と腎の背部兪穴と五行穴を中心にリリースする。
結果はもちろん
それで全ての痛みは消失です。
ご本人も
驚愕しておりました。
あとは、これでむくみなどの症状も消えてれば
ベストですね。
夜遅くなどで簡単にですが
こんな感じです。
では~~!!!