どうも、Oriental Physio Academy 代表理学療法士の波田野です!!
http://oriental-physio-academy.jimdo.com/
「犬や猫のお腹を触ったことありますか?」
ほぼ100%の方が
「YES!!!」
と答えたと思います。
では、さらにお聞きします。
「そのお腹はどんな感触でしたか?」
答えは・・・
ポニョポニョ
ですね。
トレーニング業界では
「ドローイン」
といって
腹横筋を働かせるために
お腹を凹ませて
その状態を維持しながら
動作をすることが
腰痛予防
や
パフォーマンスが向上する
ということが常識になっています。
しかし
波田野はコレを否定します!!!
もう一度、聞きます!!
犬や猫のお腹はどうでしたか?
人間よりも遥かに高い運動能力を誇る犬や猫
その他の動物で
お腹が凹んで
引き締まった動物なんていないのです。
死闘の真っ最中の野生動物でも同じです。
一応、こういう四足動物にも
腹横筋はあるんですよ。
しかし、動物は「ドローイン」なんてしません。
「ドローイン」がパフォーマンスに繋がらないことを知っているからです。
世界で活躍する自転車ロードレーサー・新城幸也の腹を観てください。
(4分から幸也の体幹を取り上げています)
幸也も「最後の力を出すときに・・・」って言ってますね。
腹横筋は要らない筋肉というわけではありません。
必要なんですが
大事なのは使い方です。
研究でも
「腹横筋の収縮は遠心性収縮」
という文献を読んだ記憶があります。
(何の本だったかは覚えていませんが)
人が動くときの姿勢制御
重心をコントロールするには
体幹の屈伸、側屈、回旋などの3次元での動きが必要ですよね?
その時に脊柱だけでなく
胸郭の動きが重要になってきます。
そんなときに腹横筋を収縮させっぱなしにしていたらどうなるでしょう?
腹横筋は肋骨についていますから
肋骨の動きを制限しますね。
よって、姿勢制御は難しくなりますね。
こういう体幹を作っていては
簡単にバランスを崩します。
腹横筋は遠心性収縮。
横隔膜が収縮で下に下がってくるときに
受動的に収縮して、遠心性収縮で腹圧を高めるのです。
腹横筋を凹ませてしまっていては
横隔膜は下がってこないので腹圧は上がりにくいし、呼吸も妨げられます。
内臓も下がらないので重心位置は高くなり
不安定になります。
姿勢制御のために胸郭が動いていくときの
コントロールとして腹横筋が遠心性で働くのです。
どうでしょう?
「ドローイン」はしないほうがいいというのが少しは伝わったでしょうか?
では!!