明けましておめでとうございます。
今年は歳をまたいでしまいましたが
毎年恒例の自己満足企画
「波田野的年間ベストアルバムTOP20」
です。
ちょっと忙しいので
細かい感想などは全部はかけておりませんが
ラインナップだけでも楽しんでください。
20位 日常に潜む正体不明の感情がグッドメロディで紡がれる
『生活』 / 生活は忘れて
YouTube発のシンガーソングライターの1stアルバム。
透明感のある歌声から日常で感じる得体の知れないような感情が歌われる。
とにかくグッドメロディが揃った意欲作。
19位 ストーリー性高し
『飛べないニケ』 / ロザリーナ
キングコング・西野亮廣の映画「えんとつ街のプペル」のテーマ曲を担当し、その後に多くのCMに楽曲を提供するなど注目のシンガーソングライター。
ストーリー性の高い楽曲が揃った聞き応えのあるアルバム。
18位 最も注目される歌い手のメインバンド
『COLONY』 / BIN
圧倒的な歌唱力でブレイク中のYamaがボーカルと務めるバンドBINのフルアルバム。
個人的にはソロよりもBINの方がyamaの歌を生かしている気がする。
快作です。
17位 超変態
『ゴーストタウン』 / Tempalay
今、日本で最も変態的というか奇妙というか違和感だらけのサイケデリックミュージックを奏でるバンドの4作目。
とにかくこの気持ち悪さに酔って欲しい。
もうとんでもないことになってる大問題作。
16位 熊本の県民的バンド
『Hue』 / Shiki
浮遊感あふれるアンビエントエレクトロで波田野のツボを突きまくったバンドの新作。
これまで通りの浮遊感あふれる楽曲だけでなく、「Underneath」のような疾走感あふれる楽曲も増えてアルバム全体を通してメリハリもできてるし傑作アルバム。
熊本の地方番組のテーマも担当したりと県民的バンドに成長。
とにかくボーカルが気持ち良すぎる。
15位 今最もオシャレな曲を作る人です。
『Kiss The Knowledge Knives』 / SUKISHA
今最もオシャレな楽曲を作るsukishaのアルバム。
2020年にkiki vivi liliyとの合作の異常なまでのクオリティを覚えているでしょうか?
今回はkojikojiをはじめとして色々なアーティストが参加。
とにかくオシャレ。
14位 オシャレの新星
『The Natural Diet』 / cesco
13位 オルタナティブJ-POPを掲げる意欲作
『How is the Altuniverse?』 / CANDYGIRL
アンニュイでコケティッシュな歌とダンサブルな楽曲の独特の中毒性。
12位 天使の歌声 幾田りらの次はこの子
『odds and ends』 / にしな
大ブレイクを果たしたYOASOBIの幾田りら(イクラ)
そんなイクラが所属していた「ぷらそにか」でイクラとツートップと言われていたにしなの1stフルアルバム。
兎にも角にも歌声。
そして、にしなの書く歌詞の世界観。
11位 10代のこのグルーブはエグい
『ingredients』 childspot
高校在学中に結成され、すぐに注目を集めた実力派バンドの1stフルアルバム。
もう、驚き。
高校生でこんなグルーブの曲をやろうと思う?
そして、それができちゃうのってなんなの?ってくらいに才能に溢れた名作です。
10位 格の違いを見せつける2ndフルアルバム
『ぐされ』 / ずっと真夜中でいいのに
YouTube発のアーティストの代表格。
アーティスト名的に「YOASOBI」「ヨルシカ」「ずっと真夜中でいいのに」の夜シリーズで並べられことも多いが、ずとまよが隔絶的な存在であるのは作詞も作曲もACAね自身が担当しているところだろう。
ACAねの圧倒な歌唱力も相まって、曲の説得力の次元が違う。
9位 次世代のユーミン 覚醒
『Wooly』 / さとうもか
「新世代のユーミン」・さとうもかのメジャー1stアルバム。
相変わらずの変態的なメロディラインと歌唱がクセになる。
8位 23年目の到達点
『Remember』 / Spangle call lilli line
1998年結成、ポストロックの雄。
私がBuffalodaughterと並んで日本で最もリスペクトしているバンドのネクストステージ。
浮遊感漂うサウンドはそのままに、よりポップに。
7位 亀田先生渾身のプロデュースとアイナとの化学反応
『The End』 / アイナ・ジ・エンド
「楽器を持たないパンクバンド」というコンセプトで大ブレイクを果たしたアイドルグループ・BiSHにおいて異常なまでのハスキーボイスでグループ内だけでなく、J-POPシーンにおいて絶対的な存在感を見せつけるアイナ・ジ・エンドの1stソロアルバム。
プロデュースは亀田誠一。
兎にも角にも亀田先生のエッセンスが凝縮された1枚。
亀田先生も自身のキャリアの中でも特別な1枚に選ぶほどに渾身の力作。
亀田先生のファンからすれば随所に「亀田先生っぽい」「椎名林檎っぽい」という部分を見つけられると思うが、それを引き出したアイナの特異性も忘れてはならない。
もう、兎にも角にもこれこそ化学反応かというべき作品。
6位 解散の危機を乗り越えて
『Moving days』 / Homecomings
1stアルバムに収録された『Hurt』は個人的には日本の音楽史に残すべき名曲だと思ってる。
その頃は前編が英語詩であまりにも拙い日本語英語に賛否両論、その後は日本語詩にも挑戦し、やっぱり賛否両論。
そんな中での新譜。
元々、うまくはないけど包容力のある歌声を持っていたVo.畳野のヴォーカリゼーションと楽曲のバランスが最高のバランスで取れた1枚。
表題曲「Moving days」の「やさしいだけでうれしかったよ」という歌詞がずっと頭から離れない。
何気ない言葉の持つ強さを感じられた1枚だった。
5位 今回も満点の大傑作
『Tasty』/ Kiki Vivi Lily
前作が辛口音楽雑誌「MUSIC MAGAZINE」で異例の満点を記録した稀代の歌姫・Kiki Vivi Lilyの最新作。
この人の特徴といえば、兎にも角にも洒落た最新シティポップと甘美な歌声を何も考えずに堪能もできるし
じっくり聴いても、派手さはなくてもないげない日常を切りとった詩世界にも浸れる。
4位 生きてるだけでちょーえらい
『Silent』 / Chillbill
近年のチルサウンドブームに乗せて,日常のちょっとした劣等感を表現したVo.ちる井の
アンニュイな歌や歌詞に共感する人間は腐るほどいるだろう。
人はそんなに強くは生きることはできない。
だから、「生きているだけでちょーえらい」。
久しぶりに涙が溢れる作品だった。
3位 BiSHのシンデレラガールの到達点
『後日改めて伺います』 / PEDRO
「楽器を持たないパンクバンド」としてブレイクしたアイドルグループ・BiSHのアユニ・Dの3rdアルバム。
前作もそうだったが、単なるアイドルグループのソロ作の範疇に収まらない。
BiSHは他のWACK、SCRAMBLES系のアイドルと違って作詞をメンバーが担当することが多く、その分メンバーのパーソナルな部分が垣間見えるのは他の姉妹グループと隔絶的なまでの差を生んだ要因だと思うが、このPEDROの隔絶ぶりが段違い。
説明不要だと思うが、ギターは伝説的バンドであるナンバーガールの田淵ひさ子。
そのプレイは説明不要だし、ドラムはSCRAMBLESの秘蔵っ子である毛利くん。
そんなメンバーの中でアユニの作る世界観が全く負けてないどころか支配的なまでに至った。
感動的だ。
2位 久しぶりに現れた天才ロックスター
『骨格』 / 黒子首
「予想通りの平熱 いつも通りの平熱 お薬飲むまでもないわね 弱いだけでしょう 心が」
3曲目『Campon』の歌い出しのこのフレーズだけで、もう鳥肌。
自分の心の弱さ、世界の歪み。
それを認めた上でサビでは、それでも生きていくという意志を強く感じる。
脱帽だったのはそれを「我愛你(ウォ アイ ニー)」や「チャララックン」「ポメラックン」と突拍子もなく、中国語とタイ語で「愛している」と歌ったところ。
このお陰でこの曲の中で最も需要な賛美の言葉に、この言葉を持ってくることで言葉の響きが格段に良くなっていて、印象的なフレーズになっている。
この曲の情報量だけでも凄まじいのだが、他の曲もとにかく捨て曲なし。
フロントマンの堀胃あげはという途方もない天才が作る曲と歌詞。
それを「堀胃という才能が作る曲を広めなければならない」という使命感でポップスに昇華するメンバーとの化学反応。
曲の要素としてジャズや昭和歌謡の要素もあるため、全世代にハマる要素はある。
今年、1番の衝撃だった。
1位 新時代の象徴
『The Book』 / YOASOBI
YouTubeはあらゆる業界のマーケテイングをぶち壊した。
音楽業界はそれが最も顕著だったのではないだろうか。
そんな流れの中でYOASOBIがパイオニアだったということはないが、YOASOBIが最も象徴的な存在であったという意味で、音楽史の中で意味のある1枚になったと思う。