理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

2022年の名盤は?波田野的年間ベストアルバム2022 邦楽編

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こんにちは。

さぁ、今年も1年に1度の超自己満足企画

波田野的年間ベストアルバム」

 

2022年もiPodの2022年プレイリストに入れた曲の総再生時間は100時間を軽く超える。

つまり、アルバム100枚以上分の曲を今年も聴いたということです。

 

2022年はどんな音楽がランクインしているのか。

 

興味のある方は続きをお読みください。

 

 

 

20位 世界的なシューゲイザーバンドも楽曲提供

『Green』 / RAY

 


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シューゲイザー×アイドルで話題沸騰のRAYの最新アルバムはイギリスの人気ロックバンド・Amusement on fireのダニエルや元ZAZENBOYSの吉田一郎といった豪華面々の楽曲提供もあり、目新しということはないのですが、シューゲイザーとしてとにかく完成度の高さとアイドルポップスを見事なまでに両立させていて、感動ものです。

 

 

19位 豪華作曲陣 大人気若手女優の1stアルバム

『アルバム』 / 森七菜


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ええ、私は森七菜が大好きですよ。

めちゃくちゃかわいいじゃないですか。

そんな森七菜がアルバムを出したっていうんで聴いてみたんです。

もちろん、全然期待なんかしてなかったんですよ。

だけど、蓋を開けてみたらめちゃくちゃ良い。

ホフディランの名曲「スマイル」やPUFFYの「愛のしるし」のカバー曲もさることながら、YOASOBIのAYASEやkiki vivi lily 、コレサワなど楽曲提供も超豪華。

歌もうまい。す~っと真っすぐ伸びる歌声が気持ち良い。

 

18位 結局、2期も熱かった

『Candlelight』 / tipToe


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「一緒に青春しませんか?」がテーマのアイドル。

各メンバーの活動期間が3年間と決まっている中で第1期メンバーは日野あみを残すのみとなった第2期のアルバム。*日野あみは現在卒業済み。

前作は私の中で「乃木坂×ゴーイングアンダーグラウンド」と評しましたが、そのエモさは今作も健在。

 

 

17位 福岡拠点 注目の3ピースバンド1stフルアルバム

『たゆたう』 / snooty

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音楽の街・福岡で人気を博している3ピースバンドの初の全国流通盤でこれまでのベストアルバム的な1stアルバム。

等身大の日常を叙情的に描き出すVo深原の歌詞とボーイッシュな歌声は

オルタナが好きならこのバンドはたまらんでしょう。

 

16位 国民的バンドになるか 渾身のポップアルバム

『Actor』 / 緑黄色社会


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大人気YouTubeチャンネル「FIRST TAKE」への出演もあり、なんだかいつの間にやら国民的人気バンドになってきた緑黄色社会

イントロ曲の後に冒頭を飾る「キャラクター」や人気ドラマのタイアップとなった「Litmus」という名曲もあり、本当に素晴らしいポップアルバムになっていると思います。

 

 

15位 最高にオシャレでキュートな王道J-POP

『TICKETS』 / 竹内アンナ


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最高でしょう。

キュートなルックスとコケティッシュな歌声。

ライムスターの宇多丸さんが「売れないわけがない」と太鼓判を押す才能を持ったシンガーソングライターさんですが、その評価も納得。

 

14位 世界で次にブレイクはこのバンドか?

MY REVOLUTION』 / ゆうらん船


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ここ数年、邦楽が世界中で聴かれ始めている。

藤井風や宇多田ヒカルが世界のシーンで確実にブレイクし、betcoverやLampも世界中の音楽通から絶賛され、さらには80年代のシティポップも世界的な流行になっている。

そんな中で個人的にネクストはこのバンドかなと思う。

前作はフォーク色が非常に強く、今作も歌に重きは置いているものの、サイケであったり、ダンスであったり得も知れない陶酔感のあるアルバムになってます。

 

13位 今、日本で一番キザな男の歌

『FEMALE』 / 清竜人


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アルバムを出す度にその音楽性の変化に人々を驚かせてきた天才・清竜人ですが

一夫多妻制アイドル・清竜人25以降はだいぶ定まってきているなという印象。

今作は竜人のキザで甘美なラブバラードを中心にとにかくメロメロ~っとなるようなアルバムに仕上がってます。

決して男前ではないし、この一歩間違えればダサくなりそうだけど、竜人が歌うと本当にかっこいいと思える。

 

 

12位 痛みを伴う優しさ

『SWALLOW』 / 日向文


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ご存知かどうかは知らないが私は暗い歌が好きだ。

日向文はそんな私の感性にハマった。

不幸の上に成り立つ幸せ、幸せの上に成り立つ不幸という二面性を含んだ歌詞世界と、アコースティックギターと打ち込みによるアンビエントな音像。

Twitterでは非常に毒舌な面を見せているし、歌詞も痛みを伴うような歌詞が多いが、それでも愛を感じる1枚。

 

11位 奇才による甘美なポップミュージック

『物語のような』 / 坂本慎太郎


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6年ぶり4枚目となるアルバム。

コロナ渦で窮屈な世の中になった影響を受けて、「スカッとするアルバムを作りたかった」と述べる坂本慎太郎

しかし、「スカッとする」=「明るい」ではない。

もちろん、曲調はこれまでと比べると明らかに明るいのだが、大人の落ち着いた明るさ。

珍しくラブソングもあったりと、坂本慎太郎のメロディメイカーとして、サウンドイカーとしての才能を改めて再認識させられました。

 

 

10位 音像芸術作品としての傑作

『言葉のない夜に』 / 優河


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ここ数年、海外では女性のインディーフォークが活気づいていますが、この優河はその流れを汲んだアーティスト。

特に今作は魔法バンドとタッグを組んで制作したということで、魔法バンドのサウンドプロダクトと優河の歌声が化学反応を起こして、一つの芸術作品として非常に高い。

 

 

9位 前作から一気に飛躍 楽曲系アイドル最期の希望になるか?

『Blue Cresc』/ CYNHN


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聴きまくりました。

もう聴きまくりましたよ。

今のアイドル界ではルックス、歌唱力ともにぶっちぎり。

楽曲も1stアルバムとは打って変わって、ハードかつ哀愁漂うメロディでようやくグループのコンセプトと楽曲が一致してきた。

アレンジなどには笹川真生や元ねごとの蒼山など豪華メンツ。

オルタナティブロックが好きな人には絶対に聴いて欲しい1枚。

 

8位 貫禄のLEVEL4

『Plasma』 / Perfume


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3作前の「LEVEL3」は、まさに他のアーティストを置きざりにして、PerfumeだけがLevel3に進んでいることを象徴するアルバムだった。

その後は中田ヤスタカの代わり映えのない曲調で完全に過渡期を迎えていました。

そこで今作。

タイトルの「Plasma」は気体、液体、個体に続く物質の第4の状態のこと。

つまり、このアルバムでPerfumeは「Level4」に到達したと宣言しているのです。

実際にどうなのか。

一聴しただけでは、これまでの中田ヤスタカサウンドです。

さらに派手な楽曲もないため、印象に残りにくいアルバムだと思います。

しかし、アルバム全体を通して、非常にスムーズで、日常のBGMとして溶け込むストレスレスな流れ。

よく聴くと最新のトレンドを取り入れたり、小技も効いていたりで、中々に唸る出来。

まさに貫禄のLEVEL4でした。

 

 

7位 覚醒 

『our hope』 / 羊文学


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数年前からインディーロック好きからは絶大な評価を得ていた羊文学。

きっかけさえあればブレイク間違いなしと言われていたところで、First Takeへの出演やアニメタイアップなどでようやく陽の目を浴びました。

全曲主力級の楽曲の中で「光るとき」は2022年でもトップクラスの大名曲です。

 

 

6位 唯一無二 天使の歌声

『1999』 / にしな


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聴いた瞬間に誰が歌っているのかわかるというのは歌手にとって最大の魅力なわけですが、その最たる歌手がにしなでしょう。

どういう発想でこんな歌い方を選択したのかわけわからん。

歌唱力だけでなく歌詞の世界観も独特。

表題曲の「1999」。

1999年といえば、ノストラダムスの大予言で世界が滅亡すると予言された年。

その年に生まれたにしなが、1999年の滅亡節を題材に歌うんだけど、その視点や表現が鳥肌っす。

 

5位 名曲しかない 完璧なメジャー1stアルバム

『ファウンテンブルーに染まって』 / 門脇更紗


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「所属事務所がスターダスト?どうせモデル崩れのシンガーソングライターか?」なんて勘ぐって聴いてみたら、びっくりしました。

歌声良し、歌詞良し、メロディ良し、サウンドのアレンジ良し。

完璧じゃねえか。

はっきり言って、この後出てくる4位以上があまりにも良すぎたから5位にしましたけど、例年であれば文句なしに1位にしてるクオリティです。

 

 

 

4位 超絶技巧!!衝撃のバンドアンサンブル

『#123』 新東京


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2021年に突然変異的に表れた超新星

これまでリリースされた「#1」「#2」「#3」の3枚のEPを全国流通版として1枚にまとめたアルバムです。

聴いてもらえばわかるように超絶的なバンドアンサンブル。

知り合いのプロミュージシャンの何人かに聴かせてみましたが、全員が「これは・・・すごいな。」と唸っていました。

特にドラム。

「このドラム、誰が叩いてるの?」と訊かれますし、公式YouTubeではドラムのソロ演奏もアップされるほどの超絶的なテクニックです。

 

 

 

3位 圧倒的なスケールのサウンドプロダクトと熱量

『春火燎原』 / 春ねむり


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海外ツアーも大成功を収めた注目の女性シンガーソングライター。

キリスト系の学校に通っていて、ゴスペルの影響が強いようだが、同時に「ジャズ以外は全部詰まってる」という、そのサウンドプロダクトのスケール感は圧倒的。

だが、それ以上に凄まじい執念ともいうべきボーカル。

一昨年のGEZAN「klue」級の衝撃作。

 

2位 この才能は宇多田ヒカル以来

『LOVE ALL SERVE ALL』/ 藤井風


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デビュー以来、話題沸騰しっぱなしの藤井風の2ndアルバム。

もう宇多田ヒカル以来の天才。

名曲しか出さないし、アルバムもとんでもない。

元々、名曲のカバー動画からスタートしただけあって、元ネタがわかるような部分も多々あるんですけど、それをしっかりまとめる技量。

藤井風旋風は止まらない

 

 

1位 同じ時代に生まれてよかったと思わずガッツポーズ

『BADモード』 / 宇多田ヒカル


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日本の音楽史上最高のゲームチェンジャーである宇多田ヒカル

宇多田ヒカル以前と以後で日本の音楽の流れが変わったのは今の40代以降の人は目の前の出来事として体験してきたと思います。

そんな宇多田ヒカルがこの2022年にまたしてもやってのけた。

もう、1曲目が流れた瞬間に「うおぉ!!!宇多田ヒカルと同じ時代に生まれてよかった~~~~!!!!」とマジでガッツポーズしました。

まず、音が少ないはずなのに、音の少なさを感じさせない。

それは今回招集されたプロデューサー陣、特にフローティングポイントの影響が大きいでしょう。

フローティングポイントといえば2021年に発売されたアルバムが世界中で大名盤だと絶賛されたわけですが、そのフローティングポイントの多面的な音作りによって、アルバム全体として情報量が非常に多く感じられる。

また、近年は3分以内で曲を作ることが常識とされる中で、非常に長尺な曲が多いのも印象的。

どこまでも時代と違う選択肢をして、唯一無二、だけど誰よりもポップにを体現し続ける宇多田ヒカルには脱帽です。

 

まとめ

いかがでしたか?

今年はこんなラインナップになりました。

2022年は開始早々に宇多田ヒカルがとんでもないアルバムを出してしまったことで、1月の段階で年間ベストは決まってしまったなんて思ったのですが、やっぱりその牙城は崩せませんでした。

藤井風とどっちにするかは少し悩みましたが、その2枚が圧倒的にすごかったのですが、3位以降も本当に名盤ばかりでした。

過去20年の中でもここまで高いレベルになったのは初めてなんじゃないかなというくらい豊作。

正直、今回のTOP20に入らなかった作品でも例年であれば上位に食い込んでてもおかしくない作品が非常に多かった。

番外編としてランクインを付けずにランク外のおすすめでも書こうかなW