理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

女性の理想体脂肪率と糖質制限

どうも、Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です!!
http://oriental-physio-academy.jimdo.com



なんというか、今更感がありますが

糖質制限

について書かせていただきます。


数年前から流行り始めて

今でも「糖質制限ダイエットは良い」

という人たちと

糖質制限は危ない!!」

という人たちもいます。





結論からいえば・・・

人それぞれ

です。

元も子もないですが


現在

私、波田野も徹底はしていないですが

炭水化物は減らしております。

元々が超重量級なんでまだまだ太いのですが


クライアントさんにも「先生、少し痩せましたね。」とは言われるようにはなっております。

本当に少しですが。


だから、基本的に糖質制限ダイエットは効果があります。

少なくとも、私のように体脂肪率の高い人間にとっては。



人が動くためのエネルギーというのは糖質です。

だから、身体にとって糖質は必要です。


ですが、糖質は食べないと入手できないかというとそうではありません。



糖質は肝臓で合成できます。


糖新生

という反応です。


糖新生とは

簡単に言ってしまうと

体脂肪や筋肉から

糖質を作り出すっていう反応です。



しかも、この糖新生自体にも相当量のエネルギーが必要なため

糖質制限をしても、身体が糖質を作ってくれるし

その糖質を作るために体脂肪を使ってくれるから


糖質制限をするとカロリー制限食よりも

痩せやすいんですね。



ただ、ここで気をつけなくてはいけないのが・・・

糖新生を引き起こすのに

体脂肪



筋肉



実は糖質が代謝されなくてはいけないので糖質も多少は必要になってきます。

(糖質は摂取してはダメというわけではありません。研究でも厳しい糖質制限と緩い糖質制限で減量効果に優位な差はないと報告されており、むしろ厳しすぎると血管内の内皮細胞の機能が落ちるなどのマイナス面が報告されています。
1日130グラムまでなら糖質は摂取して問題ないとされています。)


ですので、糖質制限ダイエットは

体脂肪がたっぷりとあって、筋肉もたっぷりある私みたいな人間にはぴったりなわけです

とはいっても、筋肉量は落としたくないので肉類はしっかり食べて、アミノ酸サプリメントもしっかりと摂取しています。



逆に、体脂肪がそれほど多くなくて、筋肉量が少ない人が行ってしまうと

大変なことになりますね。




特に最近の女性は痩せに対する憧れが強いので

痩せすぎの人が非常に多いです。


「いやいや、私デブだよ。」

と思いましたよね?



でも、女性の理想的な体脂肪率ってどれくらいだか知っていますか?


実は・・・


21%~34%なんです。

男性の場合は20%以上になってくるとポッチャリしてきますが


女性の場合はポッチャリしてないといけないんです。


ちなみに体脂肪別のプロポーションはこんな感じです。



どうですか?

10~12%だと女性がこれではさすがにムキムキすぎますよね。
(別に女性ビルダーさんが悪いわけではないですが、女性らしさとなると・・・)

22%までは「めっちゃ細い!!」

30%までは男性なら「えっ?全然太くない。むしろ細くない?」ってレベルです。

35%でも男性は「細いね!!」とは言わなくても「普通じゃない?」って言うと思います。

45%を超えてくるとさすがに「太ってる」ってなりますが。40%でもまだ「大丈夫」って言うと思います。




なんで、女性はこんなに体脂肪が必要かというと

そりゃ、妊娠・出産のためですよね。

正確な数字を忘れちゃいましたけど

確か20%以下になってくると

月経不順が起こってきたり、妊娠の可能性が低くなってきて

14%以下になると

月経が止まる可能性が高くなる

なんて言われていますね。



最近、月経不順や不妊などの婦人科系の疾患はもちろん

不眠などの自律神経症を訴える女性が増えていますが


「痩せ」に対する憧れで

過剰なダイエットがされているからなんじゃないかなと思います。



私の場合は東洋医学も取り入れていますので

その視点から考察すると

婦人科系疾患と密接な関わりがあるのは

「血」

です。

睡眠も血が肝に戻るから眠れると言われています。




じゃあ、「血」はどうやって作られるかというと


「脾」が「胃」を働かせて、食べ物から作ります。


ですから、過度なダイエットで

食べ物を摂取しなければ

「血」は作られないので

肝に血が足りなくなる


血虚

という状態になり

婦人科系疾患



不眠などの自律神経症状が引き起こされます。



さらに、婦人科系疾患でも

最近は月経血が止められないという女性が増えています。

そのために月経血をコントロールするための体操なども行われていますし

私が影響を受けている「体軸理論」の提唱者・高岡英夫先生も

体軸は膣の近くと通っているので体軸が通れば骨盤底をコントロールできて月経血もコントロールできると言っています。



しかし、それだけじゃないですね。



月経血が止められないということは

「血が漏れる」ということ。

血が漏れないようにしているのは「気」ですし、臓でいうなら「脾」です。


気も血と同様に食べ物から作られます。

そして、「脾」を補うのは「甘味」です。


なので、糖質制限を行うと

脾の働きが悪くなる脾虚の状態になるし、気も不足する気虚にもなりますので

月経血が漏れる

という症状が出てきます。



さらに言うなら、食事も糖質制限だけでなく

肉類も制限する人が多いですよね。

「野菜がヘルシー!!」

とかいって。


最初にも書いたように糖新生には筋肉が必要です。

ですからタンパク質・・・つまり肉や魚なども食べなくちゃいけないわけです。


肉には鉄分も多いですしね。


女性は月経もあったりでもともと「血虚」になりやすいです。

そうなると、鉄分不足で起こるといわれている「めまい」なども起きてきます。



近年は女性の社会進出も増えてきて、仕事でさらに「血」を消耗するような世の中ですからね。


女性は特に食事に気をつけた方がいいですね。

タンパク質多めでバランスの良い食生活にした方がいいです。

「肉とか魚が苦手~!!」

と言う人は

プロテイン



アミノ酸

を飲んだらいいと思います。


できればアミノ酸が良いですね。

プロテインはタンパク質であり、吸収するのにアミノ酸に分解されなくてはいけません。

そうなると胃腸の機能によってはどこまでアミノ酸まで分解できるかわかりませんから。

それならアミノ酸で飲んでしまったほうが吸収に無駄がないです。

アミノ酸サプリメントなども高い印象がありますが、実際には高くないです。
ボリュームがプロテインよりも少ないので割高感があるだけで、実際に飲む日数などで計算すると変わりないですね。
逆にプロテインを割る牛乳などを買うコストを考えたらアミノ酸のほうが安いくらいです。

私はMUSASHIさんのアミノ酸を愛飲してますよ。
(不味いですけど)



そんな感じです!!


では~~~!!!