理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

東洋医学と脳血管リハビリと妥協なき機能回復に思ふこと

どうも!!


筋筋膜性疼痛症候群アプローチ研究会「Oriental Physio Academy」代表理学療法士
&

埼玉県上尾市 筋膜リリース&トリガーポイント専門整体院「Mr.コリとる」院長の
波田野征美です!!



今日は臨床の徒然です。
 
リハビリ職種が最も取り扱う疾患って
 
脳血管障害の片麻痺だと思うんですよ。
 

そんな片麻痺のリハビリにも色々な概念があるわけですが
 
最近思うのは
 
結局、本人がガシガシ動かんといかんのだよなぁということ。
 
当たり前ですけどね。
 
昔から宗教のように信仰されていた「ボバース療法」にも  
 
『他の手技と比べて優位性はない』って文献が出ちゃったんですよね。
 
まぁ、技術習得が難しいからかもしれないですけど。
(習得が難しく、再現性が低い手技はそもそも価値が低いんですけどね。)
 


東洋医学的にも脳卒中後の運動麻痺は
 
ひたすら、動いて気血を筋に巡らせることとありますし
 
母校のゴッドハンドと言われた教員も
 
脳卒中の回復期は私がやっても、学生のみなさんがやっても同じ。」とぶっちゃけてましましね。


で、私の経験でも

麻痺がどんどん回復していく人って

自己流だろうがなんだろうが、何年もひたすらトレーニングしまくった人なんですよね。
 
言われなければわからないくらい動くようになった人も「8年間、毎日自分でトレーニングしたわ!!」って。
 


そんな中で一時期、変な意味で話題になった

「妥協なき機能回復」君のことが思い浮かぶわけです。
 
私も基本的に興味ないので

話題になった時に数回ブログを読んだくらいですけど
 
納得いくまで何時間でもやり続けるっぽいんですよね。
 
自主トレも「3時間立ち続けてください。」とか
 
中々、現実的ではないこと。

でも、脳卒中後のリハビリとしては

間違っちゃいないんだろうなと思います。
 
実際、妥協なき君を支持する患者さんも多少はいて
 
そういう人は妥協なき君の言うことを守って「何時間」という自主トレをしてますしね。

もっとスマートなやり方はあるだろうなとは思いますし
 
それって、妥協なき君の技術力じゃなくて根性でしかないんだけ
 
それを患者さんに徹底させる熱意は本物なんだと思いますよ。
 
妥協なき君に会った人も

「悪い人じゃないですよ。真面目です。ただ自己表現がアレすぎるだけで。」と言ってますしね。
 



そんな感じで
 
妥協なき君のことは本当にどうでもいいんですけど(笑)




脳卒中後のリハビリはそれくらい難しいですね。
 
セラピストとしては各種療法で「環境作り」をして
 
どうやって患者さんに自主トレを徹底させるかなんだと。

そんな徒然です。
 

「環境作り」の手技はもっともっと磨くし、トリガーポイントにはその可能性があると思ってます。

では!!