理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

「身体の使い方」に偏りすぎたら、それはそれで大間違い。

どうも!!

 

Oriental Physio Academy代表理学療法士

http://oriental-physio-academy.jimdo.com

 

 

埼玉県上尾市 トリガーポイント整体院「Mr.コリとる」院長の

http://ageokoritoru.com

 

波田野征美です!!

 

 

 

スポーツの世界では

 

「日本人と欧米人の差はフィジカルだ!!」

 

ということで

 

日本人アスリートの多くが

 

ウエイトトレーニング・・・特に体幹レーニンを始めました。

 

 

 

しかし、サッカーを始めとしたコンタクトスポーツでは

 

いまだに日本人は当たり負けをするし

 

スピードもついていけない。

 

 

 

 

こうやって鍛えても鍛えても

 

全然通用しない現状が続くと

 

今度はこんな考えが出てきます。

 

 

 

 

 

『欧米人の真似しちゃダメ』

 

『日本人に合ったトレーニングがある』

 

『欧米人とは遺伝的にフィジカルでは勝てない』

 

 

それを後押ししたのが去年のテレビ番組のインタビューでイチローが語った

 

この発言ですね。

 

 

 

元々、日本には

 

『柔よく剛を制す』

 

という言葉があるから特に浸透しやすい考え方かもしれません。

 

 

 

 

しかし、本当にそうでしょうか?

 

 

もちろん、私自身も

 

様々な武術系の理論を取り入れてトレーニングをしているので

 

効率的な体の運用

 

に特化して指導していますが

 

 

 

偏りすぎ!!!

 

 

 

どんな考えも偏ってはいけません。

 

 

 

はっきり言いましょう。

 

 

 

前述の『柔よく剛を制す』には続きがあります

 

 

どういう言葉が続くかというと・・・

 

 

 

『剛よく柔を断つ』

 

です。

 

 

つまり圧倒的な力は小細工を蹴散らすってことですね。

 

 

先日、私の整体院にヨーロッパサッカー留学していた選手が来院しましたが

 

私が『欧米と日本の違いはなんでした?』と訊いてみたら

 

 

やはり

 

フィジカルですね。

 

テクニック自体は日本の方が上ですけど、向こうのほうが

 

強いし、速くて

 

全然追いつけないです。』

 

と言っていました。

 

 

 

だから、日本人のアスリートが世界のトップとして活躍するには

 

フィジカルの克服をしなくてはいけないのです。

 

 

肉体改造といえばダルビッシュ有選手ですが・・・

 

 
最初は賛否両論・・・むしろ批判の方が大きかったですが
 
 
球速は自身最速の159km/hを記録。
平均球速もアップ。

 

ストレートの回転数もメジャー第3位

 

浮き上がるストレートとなり・・・

 

ストレートでの三振率が増える。

 

 

で、こうやって筋トレはした方が良いと言っていると

 

今度はこういう人が出てきます。

 

 

『日本人はそんなに筋肉がつかない』

 

 

 

サッカーの宇佐美がこちらの堀江貴文氏との対談で言っています。

 
 
 
 
『遺伝子的に筋肉のキャパシティには人種の差があるらしいんで・・・』
 

 

 

 

 

 

えっと・・・

 

 

 

 

 

 

この人、日本人ですけど

 

 

 

ボディビルの世界大会優勝しちゃってますけど。

 

まぁ、ボディビルは筋肉量を比較する競技ではないけど

 

 

でも、筋肉はちゃんとつくし

 

 

 

そもそも、サッカーに必要な筋肉量程度なら

 

人種間のキャパシティなんて関係ないんですけど。

 

【競技別の理想の体型】

左からサッカーレスリング、バスケ、バスケ、レスリン

 

ボクシング、バスケ、ゴルフ、野球ハンドボール

 

 

 

 

 

格闘技だって、体重別で区切られるのは

 

それだけフィジカルの強さの影響が強いからなんですよ。

 

 

 

だから、どんな競技でも筋肉は必要です。

 

 

 

もちろん、筋肉があっても

 

それを非効率な体の運用をしていたら

 

意味ないので

 

それはそれで練習が必要。

 

 

 

 

おそらくイチロー

 

「筋肉の増量」

 

 

「動きの精度を保つ」

 

ということを両立できなかったんだと思います。

 

 

 

 

ぶっちゃけ

 

「柔よく剛を制す」

「剛よく柔を制す」

 

どちらが重要かじゃなくて

 

 

 

両方できた方が・・・

 

 

かっこよくない?

 

無敵じゃない?

 

 

 

 

 

ほとんどの競技が

 

柔との両立ができる程度の筋肉量で済むわけだから

 

 

 

「日本人はフィジカルじゃ勝てないから、そこじゃ勝負しないようにしましょう!!」ってのは

 

見当違いです。

 

 

 

筋肉は増やしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

でも、筋肉を増やすトレーニングしていると使いすぎて

 

筋膜癒着して動きが硬くなりやすいし、ひどくなるとトリガーポイントを形成して痛みが出てきます。

 

だから、ちゃんとケアもしないといけないし

 

 

筋肥大系でよくやるような単関節系のトレーニンばかりしていると

 

効率的な全身の運動連鎖に破綻をきたして、動きが硬くなって力の伝達効率が悪くなってパフォーマンス落ちる可能性もあるし

 

やはり、怪我のリスクが増えます。

 

古武術でもいいし、ヨガでもいいし、ファンクショナルトレーニンでもなんでもいいので

 

「体の使い方」の練習もしてください。

 

 

 

でも、まだそれだけじゃいけません。

 

 

「柔」と「剛」だけでなく

 

「速」も考えなくてはいけません。

 

 

「筋肉の収縮様式」って言ったらいいんですかね?

 

 

各競技によって、必要な速度が必要で

 

ここら辺も運動学習の部分がありますので

 

サッカーやラグビーならアジリティトレーニンとか、自転車なら低負荷高ケイデンスペダリングとか、野球なら適度に軽いバットで振るのもいいでしょう。

 

各競技に必要な速度領域での練習をしてください。

 

 

 

 

 

ここに優劣はありません。

 

 

はっきりいって、前述の世界大会優勝したボディビルダーの人が

 

あの筋肉を

 

効率的な身体操作

 

 

速度

 

のトレーニングもしたら、それこそ無敵だと思いません?

 

(もちろん、筋断面積による筋力発揮と速度を維持できる重量の限界バランスはちゃんと決められているらしいですが)

 

 

 

 

 

 

 

どれが一番大事じゃなくて

 

どれも大事でやらなきゃいけないこと。

 

 

何度でも言います。

 

 

 

筋肉をつけるためウェイトトレーニングしてください。

 

その筋肉を早いスピードで使えるようになるため速度系トレーニンをしてください。

(重量挙げとかの選手は必要ないです。競技の様式が低速度なので)

 

その筋力や速度を正しい動きでできるようにするため身体操法」のトレーニンをしてください。

 

その動きをシチュエーションごとの正解を選択できるようにするためビジョントレーニングをしてください。

 

 

全部やってください。

 

 

 

 

 

巷に溢れる情報は

 

(私を含めて)発信者の得意分野だけでの主張です。

 

私ですらも「身体操法」に特化していて

 

練習メニューのバリエーションの提案は少し苦手な分野です。

 

 

私自身が性格的にハンターハンターのネテロ会長系で

 

一つのメニューに没頭して様々なことに気づいていくタイプ。

 

だから私の場合は「え?軸とナンバの精度を上げていくだけですけど」になりがち。

 

 

それじゃ、やっぱり色々とマズイので

 

パーソナルトレーニングで選手とディスカッションしていったり

 

チームのグループトレーニングをする中で

 

「あぁ、じゃあこういうメニューをしたら良いじゃん!!」ってバリエーションを増やしているところです。

 

 

でも、現時点でいわゆるウェイト系のトレーニングをするつもりはありません。

(今やってる身体操法レーニングに負荷をかけていくという方法はしますが)

 

ビジョントレーニングも少しずつ取り入れてはいますけど、私に求められているのはやはり「動き」の部分なので優先順位はまだ高くないです。

 

だから、その辺の部分は他のトレーナーにお任せしたいし、逆に「身体操法」の部分は私にお任せしてほしい。

 

 

みんなで協力していければなと思うんですけどね。

 

 

でも、やっぱりみんな「囲い込み」したいんですよねw

 

 

 

まぁ、こんな話をしていると

 

いつまでも終わらないので

 

ここまで。

 

 

こういったトレーニング理論を勉強するなら

 

詳しくは高岡先生の「鍛錬」シリーズをお読みください。

 

1989年に出版された本で

 

高岡先生独特の文体が読み難い人はいると思いますが

 

非常に良い本です。

 

 

 

 

あと、私の「身体操法」に特化した理論を学べるセミナーも開催されますので

 

ホームページや下記の「予定セミナー」の部分をチェックしてみて下さいね。

 

 

 

では~~!!!

 

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<予定セミナー>

 

・2017年

 

1月29日(日)「OPAトリガーポイント基礎編~腰下肢痛~」in大阪

http://seminar.ep-och.com/seminar/3040

 

2月5日(日)「OPA式アナトミートレインリリース~導診法~」in横浜

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2月11日(土)&12日(日)「OPAベースボールセミナー」in群馬

http://ameblo.jp/pata0511/?frm_id=v.mypage-ameblo--myblog--blog

 

2月19日(日)「手技力が格段に上がって治療の鉄人になる!OPAレフタッチリリース」in仙台

http://ameblo.jp/pata0511/entry-12235238134.html

 

2月25日(土)「OPAトリガーポイント基礎編~腰下肢~」in東京

http://www.bodymindspiritresearchlab.com/?p=16394

 

3月11日(土)&12日(日)「OPAトリガーポイント上級編」in徳島

https://pro.form-mailer.jp/fms/f57012d1115617

 

3月18日(土)「OPAトリガーポイントリリース基礎編~膝足部痛~」in東京

http://www.bodymindspiritresearchlab.com/?p=16394

 

3月19日(日)「OPAトリガーポイントリリース基礎編~肩上肢~」in大阪

http://seminar.ep-och.com/seminar/3213

 

3月26日(日)「天才の動きを習得!!OPAスポーツトレーニング概論」in東京

http://ameblo.jp/pata0511/entry-12244532701.html

 

4月23日(日)「OPAトリガーポイント中級編~OPA導診法」in大阪

http://seminar.ep-och.com/seminar/3611

 

5月14日(日)「治療の鉄人になる!!OPAレフタッチリリース」in熊本

 

5月21日(日)「OPAトリガーポイント基礎編~頭頸部痛」in大阪

 

6月3日(土)「OPAトリガーポイント基礎編~頭頸部痛」in札幌

 

6月4日(日)「OPAトリガーポイント基礎編~腰下肢編」in札幌

 

6月11日(日)「OPAトリガーポイント基礎編~頭頸部痛」in熊本

 

6月18日(日)「治療の鉄人になる!OPAレフタッチリリース」in大阪「

 

6月24日(土)「OPAトリガーポイント基礎編~肩上肢編」in札幌

 

6月25日(日)「OPAトリガーポイント基礎編~膝足部編」in札幌

 

7月16日(日)「OPAトリガーポイント基礎編~肩上肢編」in熊本

 

7月23日(日)「OPAトリガーポイント基礎編~膝足部編」in大阪

 

8月6日(日)「OPAトリガーポイント基礎編~腰下肢編」in熊本

 

8月27日(日)「OPAスポーツコンディショニング」in大阪

 

9月10日(日)「OPAトリガーポイント基礎編~膝足部~」in熊本

 

9月17日(土)&18日(日)「OPA導診法上級編」in大阪

10月15日(日)TORAsシンポジウム