理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

歯が抜けると肺炎になる?東洋医学的に考察してみました。

f:id:pata0511:20180530125740j:plainどうも!!

 

東洋理学アプローチ研究会 Oriental Physio Academy 代表理学療法士

 

波田野です!!

https://oriental-physio-academy.jimdo.com

 

 

先日、Yahoo!ニュースさんで面白い記事を見つけました。

歯が抜けると「肺炎死」のリスクが上がる

参考:Yahoo!ニュースhttps://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20180414-00083969/

 

どうやら年齢を重ねて歯が抜ける本数が多いほど肺炎のリスクが高まり

 

原因としては「歯の抜け」の原因に歯周病があり、その歯周病の炎症が肺炎を引き起こすのではないかとのことです。

 

それが本当かどうかは仮説のようです。

 

それのメカニズムを東洋医学で考えてみましょう。

 

まず肺炎の症状ですが、以下のものがあります。

・胸に鋭い痛み

・熱

・悪寒

・息切れ

・せき

・全身のだるさ

・黄色~緑色や鉄さび色のたん

・顔や唇が紫色

・呼吸困難

 

これらの症状の中で特に「せき」ですがこれは東洋医学では「肺の熱」と考えます。

また「痰」は元は鼻水であり、鼻水の異常は「肺の変調」です。

そして、痰や鼻水が黄色になるのは「熱」とされています。

 

肺の熱が痰に波及して黄色くなるということですね。

 

では、肺の熱歯が抜けるがどう関係しているのでしょうか?

 

 

歯は東洋医学では「腎」と関係が深いとされています。

腎には生命エネルギーが蓄えられており、日々消耗されています。

 

ですから、年齢を重ねれば重ねるほど

 

腎虚という状態になります。

 

高齢者の症状の多くが「腎虚」の症状です。

 

 

そして、腎の働きの中には

 

「納気作用」と言って肺が気や水を内&下に降ろす「粛降作用」を手助けして、腎に気や水を降ろしてくる働きがあります。

 

歳を取り、腎の納気作用が弱まり降りてくるはずの気や水が肺に残って熱を持ってしまい

 

肺炎になる

 

というわけですね。

 

ちなみに呼吸困難も腎の納気作用の低下によって肺の粛降作用も低下し

 

吸気がうまくいかないという状態ですね。

 

 

では、治療ですが

 

腎と肺を繋いでいる「復留」「尺沢」が基本となります。

 

 

さすがに抜けた歯は生えてはきませんが

 

肺炎の治療として

 

ぜひ試してみてくださいね〜。