理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

理学療法士オリンピックボランティア問題なんてどうでもいい

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どうも!!

 

東洋理学アプローチ研究会

Oriental Physio Academy代表理学療法士

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埼玉県上尾市 トリガーポイント整体院

「Mr.コリとる」院長の

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波田野征美です!!

 

 

今回は物議を醸しているこの問題について書きますか。

 

あんまり気乗りしないけど。

 

 

はい。

 

東京五輪選手村 理学療法士スタッフ 完全無報酬問題』

1post.jp

 

 

 

募集要項

 

協会会員限定の内部資料だったようで、現在は上記のリンクから要項の中身は削除されていますが内容としては

日本理学療法士協会会員であること

②応募時に理学療法士資格取得後5年以上経過していること。

③応募時に3年以上のスポーツ分野の実務経験、あるいはパラリンピックに関わる分野(例:切断、脊髄損傷、視覚障害、神経学的障害など)の実務経験を有すること。

日本理学療法士協会新人プログラムを修了していること。

外国語に関する一定の語学力を有していること。

⑥業務に関係する知識・技能を有していること。次の1〜4について申請書への記載内容から確認

1救急に関する資格

2アンチドーピングに関する知識(関係する講習会の受講など)

3業務に関係する理学療法士以外の資格や認定

4スポーツ理学療法研修会の受講

⑦次の期間中7日間以上の活動が可能であること。

・オリンピック:2020年7月24日(金)〜8月9日(日)

パラリンピック:2020年8月25日(火)〜9月6日(日)

*大会日程前2週間、後1週間程度も活動期間となる予定

*勤務時間は1シフト9時間を予定。

宿泊や移動については自身で確保、準備ができること。

 

この条件に対しての意見としては大きく分けて3つ出てきているのかなと思います。

 

①プロに対して無報酬なんて言語道断。

②目先の利益じゃなくて、この活動での経験を希少価値にしていく

③海外の国ではみんなボランティアだよ。一生に一度の機会だし良い経験になるから。

 

ってとこかなと。

 

 

うん。

 

なんで、この記事書くのに気乗りしないかっていうと・・・

 

どうでもいい

 

から。

 

 

いや、別にオリンピックに対しての興味の有り・無しではないですよ。

 

 

そうではなくて、この論争自体が超くだらないんですよね。

 

 

どの意見も正しいから。

 

 

だって、これだけの大きなイベントだもの。

 

色々な思惑がうごめいていますわな。

 

 

そして、各々が普段からどういう思惑でいるのかによって全然違うんですよ。

 

無報酬はおかしい?

昔からスポーツの世界ってトレーナーとかはボランティアでやるものみたいなのが暗黙の了解であったと思うんですよ。

特に母校の部活のトレーナーをやるってなったり、マイナー競技のトレーナーをやるとかね。

メジャースポーツであったても、若いうちで知り合いからの紹介だったりすると「勉強だから」ってことで報酬なかったりね。

 

でも、それってお互いに本気になれない部分も出てくるんですよね。

 

そんな中で大金を払って自己研鑽してきたのに

 

オリンピックという大舞台で

 

無報酬ってどういうことやねん!!

 

ってのは実に理解できます。

 

 

特に今回の募集要項を満たしているセラピストってなると

 

実際の技術の高さに比例するかは置いといて

 

それでも、それなりのキャリアを持ってないとなれない。

(外国語もペラペラじゃないといけないなんて特に)

 

そんなキャリアを持つ人を無報酬で使うなんて・・・

 

しかも、労働条件もかなりシビアですよ。

 

7日間以上、1シフト9時間って・・・

 

1日の労働時間が一般的な仕事を超えてるやん。

 

それを7日間以上って。

 

仮に最低限の7日間だとしても

 

リハビリ職種として働いたら

 

10万〜15万円くらいは貰えるでしょ。

 

それを無償。

 

宿泊施設も用意しないし、交通費や宿泊費諸々で自己負担。

 

どんだけ「やりがいの搾取」なんだよ。

 

しかも、オリンピック運営してる役員の政治家さんたちは役員報酬で年間2400万円貰ってるんだっけ?

おかしいだろ。

 

わかる。

大変なのはわかるよ。

 

でも、自分たちは高額報酬貰っといて当日の現場スタッフにはタダ働きって

 

どんな鬼畜だよ。

 

せめて日給1万くらいはくれよ。

 

海外ではボランティアが当たり前だよ

そんな中でロンドンオリンピックにボランティア理学療法士として参加した方のインタビュー記事がPOSTで掲載されています。

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海外ではみんなボランティアでしたし、ロンドンに参加したボランティアの中にはリオにも参加したいって人が多かったから、日本でボランティアに対するネガティブイメージが強いことにビックリってことですけど

 

まぁ、日本にはボランティアの文化は海外に比べて薄い

 

あとはそもそも給料事情も違うんですよね。

 

日本の理学療法士の年収は400万円以下。

 

セミナーなどで受講生の話を聞いてると地方では手取りが15万だというセラピストもいると考えると

 

300万円に届かない理学療法士もいるんじゃないでしょうか?

 

立派な貧困層です。

 

それに比べて海外は理学療法士になること自体が日本よりも難しいこともあり

 

ドクターと同等の地位で収入も日本の理学療法士の2〜3倍近い収入だったりします。

 

それくらい貰ってれば、7日間分の給料が減ったって

 

まぁ、いいかなって思えますよね。

 

 

時期的にもヨーロッパの人にとっては「バカンス」の時期ですから

 

4年に1度の「オリンピックバカンス」感覚でできるかもしれません。

 

 

でも、日本だと前述のように理学療法士貧困層ですから

 

完全無報酬なんて痛すぎます。

 

都内の人間ならまだしも

 

地方のリハビリ職種なんて

 

超厳しいと思います。

 

コレでシフトが7日間連続じゃなくて飛び石シフトになったらどうするんですかね?

費用はさらにかさみますよ。

 

有給を使うにしても、日本でそれだけのまとめた有給を取るなんて

 

職場の理解がよっぽどないと無理でしょ。

 

 

目先の利益ではなく経験を希少価値にして未来の仕事にしろ

 ちなみにこの意見は今回に関しては一番的外れな考えだと個人的には思ってます。

嫌いな作業療法士が言ってるからってのも多少あるんだけどwww

 

オリンピックではとりあえず無報酬でやって

 

そこでの活動で出場選手や関係者とコネクションを作って、そこから選手のコンディショニングに関われるようにしたりとか

 

そこでの経験をウリに他のところで仕事にしたり

 

まぁ、色々とやりようはあるんだけど

 

そう上手くはいかないですよ

 

まぁ、やらないよりはやった方が確率はあるから

 

参加してみてもいいけど

 

先進国のメジャースポーツであれば

 

専属のメディカルスタッフもついてるだろうから

 

わざわざ選手村のメディカルブースになんか来ないですよ。

 

有名選手が来て、たまたま担当した自分が気に入られてヘッドハンティングされた

 

なんてシンデレラストーリーはあり得ません。

 

 

可能性があるとしたら

 

十分なサポートを受けてないマイナー競技や発展途上国の選手くらいです。

 

そこで繋がっても決してお金には繋がりません。

 

 

おそらく、こうやってスポーツに関わりたいって思ってる理学療法士

 

一度は有名選手の担当をしたいってのがあると思うんですよ。

 

だから、ビジネスとしてそういう選択を考えているなら

 

無理です。

 

期待に胸を膨らませて参加して

 

現場でこき使われて

 

徒労に終わって虚しくなるだけです。

 

 

っていうか、今回の募集要項に当てはまる人だったら

 

わざわざ、こんなボランティアに参加して仕事に繋げようとしなくても・・・っていうか

 

すでになんかしら関わってるでしょ?

 

自分で病院外の活動とか成立しちゃってるでしょ?

 

それくらい高いハードルだと思いますよw

 

 

じゃあどうする?

 基本的には好きにしたらいいですよwww

 

なんで無報酬やねん!!って文句言ってる人は募集しなければいいし

 

それを放置してたら、業界のためにならないっていうなら

 

頑張って地位向上のために邁進してください。

 

 

お金じゃなくて、貴重な体験として参加したいなら参加すればいいです。

ってか、むしろこの選択できる人が一番ストレスないと思います。

だって、最初から見返りを期待してないんだもの。

 

 

目先の利益ではなく、今後に繋げたいなら

 

現場で必死にアピールしてください。

死に物狂いでアピールしてください。

最初はマイナー競技は発展途上国に飛ぶくらいの覚悟を持ってアピールしてください。

その覚悟がないなら、本当に徒労に終わって死にたくなります。

 

波田野はどうする?

 私なら募集条件のハードルが高い今回のボランティアに賭けるなら

 

今のうちから関係しているところに

 

アプローチかけていくと思います。

 

それだけ。

 

 

 

では~~!!!

 

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