理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

体幹が強いからバランスが良いわけではない。

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どうもOriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

 

スポーツの番組を観ていると

 

解説者であったり

 

指導者とかが

 

注目選手がいたりすると

 

みんな口に揃えて言うのが

 

体幹が強い」

 

ですね。

 

 

なんか

 

体幹が強い」って言っとけば

 

わかってる感出せるみたいな雰囲気ですよね。

 

 

バランスボールとか不安定なものに立ったり、座ったりしても

 

全然ぐらつかない

 

体幹が強いからですね。

 

とか。

 

 

 

え〜、言っておきますが

 

 

体幹の強さ

 

 

バランスの良さや姿勢の良さは

 

別物ですよ。

 

 

 

病院勤務時代に

 

ストレッチポールを使ってこういうエクササイズをやること多かったんですけど

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若者でもできない人がいるこのエクササイズを

 

背中も丸まってヨボヨボの高齢者ピタっと止めれちゃうなんてことも日常茶飯事。

 

立位や座位などの抗重力姿勢では

 

「お腹に力が入らないのよ〜。」と言って

 

と全く背中が伸ばせない人でも

 

ストレッチポールではピタっと止まれる。

 

 

もうこの時点で

 

体幹が強いからフラつかない

 

なんてのが嘘だってことがわかりますよね。

 

 

不安定下でフラつかないためには

 

筋力よりも

 

協調性が大事

 

筋力トレーニングよりも

 

運動学習

 

によるものです。

 

 

 

もちろん筋力が全く必要ないという意味ではありませんが

 

上述のように

 

背中が丸まっててヨボヨボの高齢者でも

 

ストレッチポール上での臥位エクササイズはピタっと止まってられるんだから

 

筋力への依存度ってほとんどないじゃないかと思います。

 

 

 

だから

 

「もっとフラつかないようにしなきゃ!!体幹を鍛えなきゃ!!」

 

ってなるんじゃなくて

 

運動学習ですから

 

高めたいパフォーマンスの運動様式に似たエクササイズ

 

不安定下で反復練習するのが

 

効率的なんじゃないかと思います。

 

 

 

では〜。