どうも、Oriental Physio Academy代表理学療法士の波田野です。
連日の高岡英夫大先生ネタです。
基本的に
高岡英夫大先生に多大な影響を受けていますし
高岡英夫大先生のことはとてもリスペクトしております。
ですから、本当に高岡英夫理論が広まってくれたらと思うのですが・・・
その反面・・・
一般の方にとっては
迂闊に手を出しては危険な理論だと思っています。
上記のブログでも書いたように
高岡理論は
『身体意識』という普通の人では見えないものの形や動きで展開していきますので
はっきりいって、本当にできているのかどうか
全くわかりません。
狂信者なんかになってくると、笑えるくらいにできてないのに
笑えるくらいにできてると思い込んでます。
まぁ、先日のテレビ放送では
身体意識の部分はカットされて
『脱力』がテーマになっており
比較的、一般の方向けにうまくまとめられていたと思いますが
実はこの『脱力』も
高岡理論の危険思想の１つでもあるわけです。
いや、もちろん『脱力』は大事ですよ。
むしろ、『脱力』できてないと
全部台無しになるくらい大事ですよ。
でもね。
高岡理論での『脱力』『ゆる』もそうだし
私を含めた武術系の「身体操法」を教えていると
受講生から
『筋トレは必要ないんですか？』
とよく質問されるんですよ。
高岡英夫大先生もこんなタイトルの本を出しちゃってるしね。
「ゆるスポーツトレーニング革命〜ウェイトトレーニングはもういらない！？」
「ゆる」スポーツ・トレーニング革命―ウェイトトレーニングはもういらない!? (DVD book)
- 作者: 高岡英夫
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2005/12/01
- メディア: 単行本
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はい。
結論を言います。
筋トレはしっかりしてください！！！
いいですか。
脱力して、効率的な身体の使い方を身につけるということは
今ある能力をフルに使える
ってことでしかないんですよ。
いくら脱力して、卓越した身体操法を身につけても
土台となる筋力や柔軟性がなければ
たかが知れてるんですよ。
テレビ東京「FOOT BRAIN」でサトミキちゃんが
「ゆる」をすることでシュートの球速が上がったけど
じゃあ、サトミキちゃんが何年も何年も「ゆる」をやり続けたって
クリロナみたいなシュートは絶対打てないでしょ？
私だって元世界トップアスリートからも
「波田野さんの動きはプロでもできない！！」
と絶賛されたけど
別に今からプロ選手になれるわけではないでしょ。
当の高岡英夫大先生だって
確かに身体操法としてはバケモノですし
先生の著書では小さい頃からそういうことに気づいてたって書いてあるけど
先生自身は「競技者」としては何も成してないわけですよ。
結構、昔の本なんかだと「私は前屈とか硬いけど別に構わないんだ。」みたいなこと書いてあったと記憶してますが
先生自身は「脱力」のバケモノではあるけど、競技者として上り詰めるような筋力や柔軟性を身につけることはできなかった、もしくはしてなかったんでしょうね。
（すごい昔の「鍛錬シリーズ」ではレフトレーニングに言及してるので、やってたかもしれませんけど）
で、世界のアスリートたちを見てくださいよ。
みんな屈強でしょうよ。
日本人と外国人は違う？
日本人はフィジカルでは絶対に勝てないから、技術で？
え？
この人、日本人で唯一ウェイトリフティングで世界一になった人ですよ。
外国人にフィジカルで勝てないなんてあり得ないから。
筋肉つけすぎると遅くなる？
え？
室伏広治、おるけど。
この人、この身体でパワー系だけでなく、スピード系でも他のスポーツ選手を圧倒してるんですけど。
メッシやネイマールは小柄だけど
世界トップクラスになってる？
イチローは筋トレを否定してる？
都合の良い言い訳探してんじゃね〜〜〜！！！！！！
ボーっと生きてんじゃねーよ！！！！
筋肉はあるに越したことないんですよ。
筋肉があったほうが力も出る。
力が出ればスピードも出る。
スピードがあればパワーになる。
筋肉量増加によるスピードの低下なんて
超重量級にしなければ起きないから！！！
筋肉をしっかりつければ
もっともっとすごかったんだよ。
サッカー界だって
結局、筋トレマニアのクリスティアーノ・ロナウドがずっとバロンドールを獲り続けてるでしょ？
日本人サッカー選手で筋肉といえば長友だけど
確かに腹は割れてるけど、それ以外は結構貧相じゃね？
もうね。
絶対的に筋肉が足りてないんだってば。
だから、しっかり筋トレはしてください。
とはいっても、実際に
力任せに筋トレをしていれば
動きが悪くなっちゃう可能性はあります。
ドローインを推奨するような体幹トレーニングをしてると尚更ね。
で、そこで必要になってくるのが
高岡英夫先生や私のような武術系のメソッドなんですよ。
理想を言えば
正常な運動連鎖を力むことなくキープできる限界の負荷量で
筋トレをすることなんですが
それは上級者じゃないと無理です。
私くらいに習得してないと無理です。
だから、基本的にはみなさんには無理です。
一朝一夕でできるものではありません。
だから、筋トレもがっつりして
それと並行して
身体操法の練習もして、身体が固まらないようにすることが大事なんです。
しっかり鍛えられてるアスリートだったら
脱力の練習するだけでリセットできると思いますけど
上述のように
日本人選手は
根本的に筋肉量が足りてませんから！！！
「だから、日本人古来の身体の使い方が・・・」って？
何言ってんの？
そんなん別に日本人固有の身体操法じゃないからね。
海外の選手だって、上手い奴は古武術的な動きしてるんですよ。
日本人選手は
土台となる筋力も柔軟性もなければ
身体操法の技術も劣ってるわけです。
だから、両方やらないとダメなんですよ。
いいですか？
「身体の使い方」を逃げ道にしないでください。
私自身は確かに「身体の使い方」に特化したトレーナーではありますけど
それは特化しているだけで
それさえしていればいいと言っているわけではないのです。
確かに
ビジネス
として考えれば
ダイエット本や教則本によくあるような
「〜〜するだけで」
って言った方がいいのかもしれませんけど
そんな甘い考えで
世界を取れると思うなよ。
