「ベースボールと野球は違う」
どうも、体軸コーディネーターの波田野です。
上の言葉・・・よく聞きますね?
波田野はリハビリ業界で最も体軸理論に精通したセラピストですので
基本的にはどのスポーツも対応できますが
それでも専門は「野球」と「自転車」でございます。
で、野球といえば
ここ数年は
日本とメジャーの選手が双方を行き来していますね。
日本からメジャーに渡った選手も大勢ですが
巨人・ロペスはマリナーズ時代にはイチローと1番2番コンビを組み、メジャーで年間本塁打25本を記録している強打者。
楽天・ジョーンズもメジャーで本塁打&打点の2冠王に輝いている超一流打者。
その他にもメジャークラスの外国人選手は過去にもプロ野球に来ていますね。
その中で
日本でトップクラスだった選手がメジャーでは全然ダメだったり
逆に日本ではそこそこでしかなかった選手がメジャーで活躍したり
メジャーのトップ選手が日本でダメだったケースももちろんありますわ。
メジャーの方が上で、プロ野球は格下・・・とは一概には言えないですよね。
WBCだって日本は過去3大会で2度の優勝をしている世界最強のリーグなわけですから。
それでも、プロ野球とメジャーの選手がお互いの国に移ると
活躍しなかったりするのは何なのでしょうか?
もちろん、様々な要因はありますが
面白いデータがあります。
日本人打者と
(メジャーリーガーではなく)キューバの打者の
スイング時の下半身と上半身の動くタイミングを計測した研究で
日本人選手は下半身が先行してスイングを始める。
キューバ人選手は上半身が先行してスイングを始める。
ここだけ読むと、やはり日本人の方が良いスイングをしていると思いそうですが
実際にはどちらが良いというわけではないんですね。
仮説ではありますが
この差は
投手の球種の違いではないかと言われています。
メジャーリーグではストレートも微妙に動くムービング系。
変化球もストレートと同じような球速から変化する高速系ですね。
ですから速い変化球に対応するために
上半身が先行してスイングする。
それに対して日本のプロ野球は
緩急を使った投球をしますよね。
高速スライダーを駆使する投手もいますが
やはり主流は緩急。
一昔前なら元・中日の今中が140km/hオーバーのストレートと90km/hのカーブで球速差50km/hの緩急を使ったり
最近なら巨人・杉内や西武・菊池のようにチェンジアップを駆使するピッチャーが多いですよね。
そんなわけなんで、<font size="4">緩急に対応するために下半身先行でタメを作る打者が多い日本では
高速スライダーを投げるとすごい活躍できちゃう。
松坂みたいなね。
でも、そんな投手も高速系変化球に対応するスイングをする海外では
逆にタイミングが合っちゃって活躍できないんじゃないでしょうか?
メジャークラスの選手が日本で変化球に泳がされるのは
そういうところが影響してるのかもしれません。
上原なんかは「メジャーの選手はムービング系のストレートに慣れてるから、意外にキレイな回転のストレートを打てないんですよ。」って言ってますしね。
そういったところに着目してメジャーとプロ野球を見比べてみるのも面白いかもしれません。
では~~!!!