理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

【プロ野球選手解説】歴代最多、3度の三冠王・落合博満の芸術的バッティングフォーム

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どうも、Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

プロ野球解説動画・・・

 

本日は

 

歴代最多、3度の三冠王を記録した

 

落合博満です!!

 

動画本編


【プロ野球選手解説】歴代最多3度の三冠王。落合博満のバッティングフォームに見る究極の打撃理論。


【プロ野球選手実演解説】落合博満のバッテイングフォームを実演解説

 

 

打撃成績

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25歳にデビュー、44歳で引退。

20年で積み重ねた本塁打は510本。

5回の首位打者、5回の本塁打王、5回の打点王

OPSは常に1.0近くをキープし続けています。

三冠王の時はなんと1.2以上という驚異的な数値を叩き出しております。

しかも驚愕なのは1996年。

42歳という年齢にも関わらず、常勝軍団だった巨人で松井秀喜と4番を争い続け本塁打こそ21本だったもののOPSは.924という高値。

憧れの長嶋茂雄政権下の巨人を去った1997年から成績を極端に落としたものの通算OPS.987という日本史上最強クラスのバッターです。

 

バッティングスタイル

あらゆる方向へ打ち分ける「広角打法」の代名詞的存在。

その中でも初めての三冠王に輝いた1986年の32本の本塁打のうち20本がライト方向への流し打ちという事実があるにも関わらず、本人は「得意なのはインコース。オレほどアウトコースを打つのが下手なやつはいない。」と述べている。

そんな落合がどうやってあれだけの広角打法を実現したのかを解説いたします。

 

 

構え

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スタンスは狭めですが前50%後50%の理想的な荷重バランスです。

グリップは「神主打法」と呼ばれたコック&身体の中心に一致する位置でバットを持ちます。

 

圧縮ステップ&ハンズローディング

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後脚に荷重をかけます。

日本人では軸足への荷重を平行移動し、それに伴い上に伸び上がることが多いのですが落合は軸足側に沈み込むようにステップを開始します。

コレは「圧縮ステップ」と呼ばれ、メジャーでは当たり前の技術です。

コレにより床反力を受け軸足にパワーを溜め込みます。

またグリップも圧縮ステップに合わせて後下方に移動しますが(ハンズローディング)、手で引くのではなく体幹の動きに任せているだけなのでグリップと身体の位置関係は変わりません。

ここでグリップが上がるとスイングがダウンスイングになりやすいのでグリップはハンズローディングで後下方に下げる方がお勧めです

 

トップ

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まるで現代メジャーリーガーを見ているかのような美しいトップです。

ストライドを広げつつも、上半身は全く動いていません。

ストライドを広げるとともに重心が下がり、相対的にバットも上がってきますが肩の高さでトップを作るためダウンスイングにはなりません。

「すくいあげてやる!!」という意思が伝わってくるかのようです。

このトップの¥で重要ポイントが引き手です。

引き手が肩のラインと一致する「スパインアングル」になるため回転を無駄なく伝えるとともに軌道が安定し確実性が上がります。

 

 

コネクション&インサイドアウト

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後の肘がヘソに向かって折り畳まれる「コネクション」が起き、 腕が身体の近くを回っているのが分かります。

ヘッドが遅れて出てきて、この時点でボールの軌道とバットのヘッド位置が一致していることがよく分かります。

バット軌道の残像でもよく分かりますが、コレによって差し込まれても後ろでボールを捉えてライト方向へ長打が打てるようになります。

ダウンスイングではインパクトポイントを前でしか作れないので流し打ちが絶対にできません。

 

インパクト、バレルスイング

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バット軌道の残像でも分かりますが、あまりにも見事すぎるバレルゾーンです。

ここまで完璧なバレルはメジャーでも見たことがありません。

ダウンスイングでは絶対に不可能な軌道です。

 

広角打法の秘密

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落合選手のスイングの特徴といえば、極端なまでに踏み込み足を三塁側に開くオープンステップですが、下半身を開くことでインコースへの対応を良くしています。

本人が「インコースが得意」と言うのも至極当然です。

しかし、普通の打者がここまでオープンにステップしてしまえば身体が開きアウトコースはとても打てません。

しかし、落合選手はアウトコースを流し打ちしてライトスタンドに叩き込むことが非常に多かった。

それはオープンにステップしつつも上半身は開いていないという点もあるのですが、落合選手が行っていた特殊な練習法にその秘密があります。

 

正面打ち

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落合選手は現役時代、この動画のようにバッティングマシーンに正対して打ち返す練習をしていました。

ダウンスイングではヒッティングポイントは踏み込み足側になるため絶対に打つことはできません。

打てるとしたら超高めのクソボールだけです。

軸足側でストライクゾーンに通る球を打つには軸脚に荷重を残しつつも下からすくい上げるように振らないと絶対に当たりません。

この練習によって落合選手はレベル〜アッパーのバット軌道にし、ボール軌道と長い時間一致させることに成功しました。

また、この正面打ちのフォームこそ落合選手の特徴であるオープンステップの礎になっています。

練習でやっていた正面打ちの形を試合でも実現するための戦略と言えるでしょう。

 

まとめ

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いかがでしたか?

難解と言われている落合選手のバッティングですが、チェックポイントの方程式さえ押さえていれば特別ではないことがよくわかりますし、真似すべきポイントがたくさんありました。

「正面打ち」も非常に有効な練習方法です。

ぜひ、取り入れて欲しい練習です。

 

高評価&チャンネル登録お願いします。

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【プロ野球選手解説】大谷翔平のバッティングフォームに致命的欠点?コレが治ればホームラン王。

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

今回はバッティングフォーム解説です。

 

今回は・・・

 

そう。

 

みんな大好き!!

 

大谷翔平です!!

 

 

 

バッティングの基礎理論を知っていると理解が深まりますので、ぜひご覧ください。

↓↓↓

バッティング基本理論


【野球技術】日本式ではもう通用しない!!メジャー流フライボール革命の重要チェックポイント

 

 

動画本編


【プロ野球選手解説】大谷翔平のバッティングフォームに致命的弱点。コレさえ克服すれば夢のホームラン王。

 

打撃成績

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2018年は367打席、2019年は425打席と増えているにも関わらず、本塁打数は22本から18本へと減少しております。

 

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打率は.285から.286と変化はありませんが、長打率は.564から.505、OPSは.925から.848と大幅に成績を落としています。

このOPSは2018年はAランクですが2019年はBランクという評価になります。

 

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こちらは2019年の最高打球速度ランキングです。

大谷は62位でそこそこの成績です。

 

ところが・・・

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平均打球速度は8位とトップクラスの成績を残しています。

 

にも関わらずホームランは全試合出場で30本に届かないペースなのは・・・

 

そう。

打球角度です。

 

メジャーの平均打球角度はおよそ12°ほどです。

しかし、大谷は6.8°と半分ほどの角度しかついていません。

しかも、前半戦では2.5°とリーグワーストという低弾道っぷりでした。

 

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2018年と比べてゴロの打球速度はアップし、フライの打球速度はダウンしています。

コレは大谷のスイングがダウンスイングになってフライの質が低下していることを示唆していますね。

 

ではそれを踏まえて大谷のバッティングフォームを解説します。

 

 

スタンス

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前脚を上げる直前なのでやや後に荷重しかけていますが、前50%後50%の理想的なアスレチック ポジションです。

グリップは日本人に多い身体から遠くで構えています。

 

トップ

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日本時代は前脚を大きく上げてタイミングを取っていましたが、素早いモーションと球速の速いボームに対応するため脚を上げるのはわずかとなりました。

前脚をステップしても頭の位置とグリップの位置が全く変わりません。

やや後荷重が強く、グリップも遠いですが美しいトップの形と言えるでしょう。

 

スイング開始

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ここで大谷の致命的な欠点が顔を出します。

身体が前に大きくスウェーし始めます。

後荷重からどんどん前荷重になりスイング開始では前60%後40%になっています。

 

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スイングが速いためバットが見えないかもしれませんが・・・前荷重であることと状態が立っているためバット軌道がダウンで入ってしまっています。

 

インパク

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前荷重のため股関節の可動域は狭くなり、腰が回し切れていません。

後脚も回りきっていないのがわかります。

インパクトでバット面と身体の向きが合っておらず、バットのヘッドが先行しています。

この打席ではうまくスタンドに運べていますが、このスイングでは内角は詰まり、外角は引っ掛けやすくなります。

ヘッドスピードも落ちるため飛距離も出にくくなります。

 

フォロースルー

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この角度だと腰が回っていない頃がさらにわかりやすくなります。

また一塁側に流れているのもわかりますね。

この打ち方では外角は払うしかないのも納得です。

それでもスタンドまで運ぶパワーには驚愕ですが、コンスタントに成績を残す為には良い打ち方とは言えません。

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引き手の肘も背中まで回っていないことからもフルスイングできていないことがわかります。

 

ナショナルズ フアン・ソト のバッティング

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ナショナルズの若き大砲・フアン・ソト です。

若干21歳。

2018年の途中、19歳でメジャーデビューし22本塁打を放ちました。

さらに翌2019年、20歳で34本塁打を記録し史上4人目の20歳での100長打を達成しています。

しかも大谷よりも身長は10cm低く、体重も10kgも軽い身体でありながら。

 

スタンスはほとんどのメジャーリーガーがそうであるようにグリップは身体の近くで構えています。

グリップを近くすることでグリップ先行のスイングをしやすくしています。

 

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ステップとともに下半身は前にシフトしていますが、上半身は全く動いていません。

コレにより回転軸が後に傾き、バット軌道がレベルからアッパーに自然と入っていきます。

荷重も後に残っているためしっかりとパワーが溜め込まれています。

 

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スイングが開始されても大谷のように前方へのスウェーは起こっておりません。

バットもかなり後の段階でボールの軌道上に入っているのことがよくわかります。

コレによってバットに当たる可能性が高くなるとともにボールへのパワー伝達が最大化されます。

大谷とは全く違う入り方をしていますね。

 

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インパクトも身体の近くで打っています。

バット面と身体の向きも一致していることからもヘッドが先行していないことがわかります。

もちろん腰も後脚もしっかりと回りきっています。

ソト が外角球でも強いスイングでホームランにできる要因です。

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フォロースルーも完璧です。

日本人に多い走り打ちにならず、完全に振り切っています。

 

 

まとめ

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いかがでしたか?

大谷はメジャー選手に負けないフィジカルを持っていますし、平均打球速度の速さからも芯で捉える技術が高いことが証明されています。

(事実、大谷のバットは芯のところしか塗装が剥がれていないのは有名な話)

 

しかし、データでは打球を打ち上げる技術とそのためのフォームができていないのは明白です。

上野画像のように思いっきり打ち上げているようなスイングが定着すれば、間違いなくホームラン王争いに食い込むはずです。

 

高評価&チャンネル登録お願いいたします。

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【プロ野球選手解説】これぞ究極!!史上最も偉大なバッター。バリーボンズのバッティングフォーム

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

今回のバッテイングフォーム解説は・・・

 

メジャーリーグ流を標榜しているからには避けては通れないこの選手。

 

 

バリー・ボンズ!!!

 

 

通算成績

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メジャー生活22年。

 

積み重ねた本塁打の数はメジャー最多の762本。

通算でのOPA1.051。

 

2001年には本塁打のメジャー記録である73本。

長打率もメジャー記録の.863

 

2004年には四球が232、そしてそのうちで120個が・・・敬遠。

この時の出塁率は.609、OPAは1.422もメジャー記録。

 

誰もが認める史上最も偉大なバッター。

 

ホームランを記録したあたりからいきなり体が肥大化し、薬物疑惑が浮上しましたが

 

その前からすでに400本塁打400盗塁という十分に殿堂入りに相応しい成績を残しております。

 

メジャーリーガー達からも

 

ボンズのホームランの量産はステロイド以上にその卓越した技術であるとリスペクトされ続けている。

 

そんなボンズのスイングを解説します。

 

www.youtube.com

 

構え

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ボンズの特徴はグリップ位置の低さです。

これは幼少期からメジャーリーガーであった父親のバットを振っていた影響です。

バットの重さを感じずにリラックスできるポジションを探した結果、近く低くというグリップ位置にたどり着きました。

腕の形は見事な五角形です。

スタンスは狭めですが前50%後50%のアスレチックポジションからのスタートとなります。


 

 ハンズローディング&圧縮ステップ

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元々低いグリップ位置のため大きな動きではないですがヒッチ動作と圧縮ステップが起きています。

 

トップ

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下半身はスイングが開始されているのが分かります。

しかし、上半身は低いグリップが肩の高さまで上がっている途中です。

しかも腕は五角形を崩していないため腕ではなく上半身でトップを作ろうとするため身体の開きを抑えることができています。

これによりパワーが増幅されます。

 

ショルダーローテーション

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ショルダーローテーションでバットのヘッドが身体の近くを回るためグリップ先行のインサイドアウトスイングになります。

また回転の半径が小さくなるためヘッドスピードが高速化されます。

フィギュアスケートで腕を畳むと回転が速くなるのと同じ原理です。

 

コネクション&肘抜き&スパインアンクル

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前肘の「肘抜き」と後肘の「コネクション」によって腕は五角形をキープしたままインパクトへ向かいます。

「肘抜き」によって腕とバットが肩のラインと並行(スパインアンクル)になり確実性が増します。

後肘の「コネクション」によってバットは加速するとともに肘抜きと共同してバット軌道をスパインアンクルに入れます。

 

ホームベースインパク

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インパクトでも腕の五角形は崩れません。(ホームベースインパクト)

これによりインコースへの対応が良くなります。

また腕が離れないため力も発揮できます。

バット軌道も変わらず手首の返しが起きないためタイミングが早くなっても前でバットを乗せることができます。

 

フォロースルー

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終始、頭の位置が変わりません。

重心移動が少ないため確実性が増します。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

幼少期から重いバットを振っていたおかげでバットの重さを感じないように最初から最後までバットを身体から離さないというスイングを身につけたボンズのフォームは徹底的に無駄を排除した理想的なフォームです。

欠点が見つかりません。

ボンズが日本のテレビで話したように日本人がいかに動き過ぎているのかを痛感させられるフォームです。

 

 

 

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ご報告とお願いがございます。HIU ZEROCKETS

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です!!

 

 

本日は皆様にご報告がございます。

 

私、波田野征美。

 

この度、ホリエモンこと堀江貴文氏がオーナーの1人をしている3×3プロバスケットボールチーム

 

HIU ZEROCKETS(ゼロケッツ)

 

のトレーナーチームに加入することになりました。

 

zerockets.com

 

www.youtube.com

 

 

今回の活動への想い

 

皆様もご存知のように私の本職は学生時代に部活でやっていた野球

 

 

社会人になってから始めた自転車ロードレース

 

です。

 

しかし、スラムダンク世代で部活以外の時間はもっぱらバスケットを練習していたくらいにバスケが大好きなのです。

 

コービーとシャック率いるレイカーズアレン・アイバーソンが全盛期だった頃ですね。

キングスも強かった。

ちなみにそんな中でも私はケビン・ガーネットが大好きというマニアックな男でしたよw

 

まぁ、そんな話は置いといて・・・

 

私は高校時代に骨折などの外傷系の故障が続き、高校野球は途中で断念しました。

(一番の要因は私の社会不適応でしたけどw強豪校で上級生の言うこと聞かないとか。)

 

そして、理学療法士として働く中で

 

改めて怪我で思う存分に競技を行うことができなかったと言う子供達がこんなにも多いのか愕然としました。

 

そして、数年前に私の想いを決定的にする出来事が起こりました。

 

それが・・・

 

読売巨人軍杉内俊哉投手の引退会見です、


読売巨人軍 杉内俊哉投手 現役引退記者会見

 

杉内投手はこの会見で言いました。

 

『多くの選手が「自分はもっとできたんじゃないか」「怪我さえなければ」そういう後悔を持ちながら引退する選手が多いと思います。・・・僕もその1人です。』

 

と言った時に私は号泣しました。

 

杉内投手は多くの選手が羨むような実績を残し、それに見合う収入も得ました。

 

年齢も年齢ですし、晩年は怪我に悩まされたとはいえ

 

十分に「やりきった」と言えるくらいのものを残したはずです。

 

でも、そんな選手ですらも

 

「後悔」を持って引退するなんて・・・そんな世の中は間違っている。

 

そう思ったのです。

 

それから私は

「もっとできたはず。」「怪我さえなければ」・・・そんな後悔はさせません。

という理念を掲げて活動することにしたのです。

 

そのためには

「怪我の予防」

「怪我をした時の正しいケア」

「治った後の再発防止」

これが必要となります。

 

しかし、私程度の影響力では普及させることはできません。

 

そんな悶々とする日々を過ごす中で

 

今回のZEROCKETSのトレーナー募集を偶然にも見つけました。

 

オーナーである堀江氏のことは前から好きでしたし

 

何よりも堀江氏は「予防医学」の普及に力を入れている方です。

 

ZEROCKETSのトレーナーとして活動し

 

選手たちが怪我することなく

 

ZEROCKETSが活躍すれば

 

「怪我の予防の重要性」を多少なりとも

 

広めることができるのではないか?

 

そう考えて応募し、加入が決まりました。

 

 

 

また、そういった怪我の予防が徹底できれば

 

素質を感じる選手が思う存分にポテンシャルを発揮して

 

競技人生を全うできれば

 

日本のスポーツは確実に強くなります。

 

現代はグローバル化がどんどん進み、日本の選手が海外に飛び出し活躍しています。

 

もちろん、それは素晴らしいことです。

 

しかし、真のグローバル化だというのならば

 

日本のスポーツが海外のスポーツへの踏み台ではなく

 

日本のスポーツが世界のトップリーグとして

 

海外の選手たちが日本に憧れて来日する。

 

そんなスポーツ大国・日本になった方が

 

ワウワクしませんか?

 

その第一歩として

 

ZEROCKETSを強くしていきます。

 

 

というわけで、ご報告はここまで。

 

ここからはお願いです!!

 

HIUZEROCKETSはプロチームとはいえ

 

あの堀江貴文氏が関わっているとはいえ

 

マイナースポーツですので

 

潤沢な資金があるとは言えません。

 

しかも、今回の新型コロナ騒動で

 

予定していた試合なども半分が中止となっています。

 

そこでクラウドファンディングを立ち上げました。

 

camp-fire.jp

 

詳しいリターンなどはサイトを見ていただきたいのですが

 

支援してくれた方々には

 

私をはじめとした

 

トレーナーチーム(チーム名検討中)の施術やトレーニングを受けることができたり

 

チアダンスチーム「アストロノーツ」のレッスンを受けられたり

 

運営スタッフの貴重な話を聞くことができたり

 

クラファン限定グッズも手に入ったり

 

私自身も確認しながら「えっ?オレが受けたいんだけど!!」って思うものがたくさんありましたw

 

値段も500円からのものもありますで

 

お気持ちだけでも結構です。

 

何卒!!

 

何卒!!

 

な〜に〜と〜ぞ〜ご支援をお願いいたします!!

 

 

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【プロ野球選手解説】日本人もこれなら真似しやすい。坂本勇人のバッティングフォーム。

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どうもOriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

今回は読売ジャイアンツ坂本勇人選手のバッティングフォーム解説です。

 

バッティングの基本理論を知っておくとさらに理解が深まりますので、こちらもご覧ください。

www.youtube.com

 

 

2019年の成績

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坂本選手のイメージといえば

 

中距離打者

アベレージヒッターだと思います。

最多安打首位打者を獲得するものの、ホームランが30本を超えたのは1度だけ。

平均して20本届かないくらいです。

 

圧倒的な人気は誇っていますが、人気に相応しい実力があったかというと疑問が残るところでした。

 

ところが2019年に事件が起こります。

 

坂本選手がホームランを量産。

 

60本を超えるペースで打ちまくりました。

ペースはそこから落ちましたが、リーグ最速で30本を超え

打率もハイアベレージをキープし

 

令和初の三冠王!!と注目されました。

 

結果的にはホームランは40本

打率も2位となりました。

 

もちろん、それでも素晴らしい成績でしたけどね。

 

そして、2019年の坂本選手はホームラン量産のおかげもあり

 

長打率はなんと1位!!

OPS2位。

勝利貢献度3位。

とキャリアハイとなりました。

 

コース別の成績

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首位打者を獲得した2018年はアウトローだけが極端に低く、それ以外は4割前後という驚異的な打率分布を示していたので、それと比べるとアウトハイ、そして坂本選手の得意としていたインハイも打率を落としているのが少し気になりますがそれでもインコースを苦にしているというレベルではないですし、比較的苦手であった低めの打率とホームラン数が顕著に伸びています。

 

構え

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スタンスはやや広めに構え、体重は後の割合が非常に大きいですね。

広めに構えることでステップしてストライドを広げた時に近い脚の形になるためスイング開始のための理想的な身体の状態を意識することができます

理想は前50%後50%なので、もう少し前で構えられるとスイング時の余計な重心移動を防げるはずです。

グリップの位置は日本人に多い、遠く高くという構えですね。

しかし、後の引くなどはせず両脇を開き五角形の形を作っているのは素晴らしい点です。

 

ステップ開始

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日本人ではここで重心を並進移動で後脚に完全に乗せる選手が多いのですが、そうすると地面からの反力を得ることもできませんし、安定しすぎて次の動作への移行がスムーズでなくなります。

坂本選手は重心をほとんど動かさず、後脚の股関節にわずかですがハメ込む「圧縮ステップ」でほんの少しだけ軸脚に体重を移しています。

これにより地面からの反力を受け、後脚にパワーが蓄えられます。

重心を動かさずに前脚を浮かせることで前方への重心移動が自動で起こります。

しかし、これだけ前脚を大きく動かしてしまうと前脚の接地までの時間を要してしまい、その分重心の前方移動が大きくなる恐れがあり、速球への遅れや変化球などにも身体の突っ込みを生みやすいです。

坂本選手が低めの変化球に対して身体を泳がせながらヒットにするというシーンをよく見ますね。

「技術」と言えなくもないですが、泳ぐことなくしっかりと振り切れるようになればもっと確実性や本塁打が増えたかもしれません。

グリップの位置も変化はありません。

ここからハンドローディングで肩の近くまで引き付けられると理想なのですが、腕も五角形をキープしているので及第点です。

 

トップ

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トップです。

ストライドがかなり広いですね。

頭の位置は少しだけ前方に移動しますが最小限に留められています。

しかし、それに反して下半身の重心移動が大きく、決して開いているということはないですが後脚の荷重が抜けてしまっている印象を受けます。

前述のように坂本選手が泳ぎやすいのでこの辺りにあるのかもしれませんね。

腕はまだ身体からは遠いですが五角形をキープしています。

後の腕はゼロポジションの「フライングエルボー」、前の上腕も肩のラインと並行になっています。

これにより、この後のコネクション&スパインアンクルがスムーズになります。

 

コネクション&スパインアンクル、ショルダーローテーション

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坂本選手の特筆すべき重要ポイントです。

五角形をキープしながらも身体から離れていた腕が一気に身体に引き寄せられ、バットは肩の上で回る始める「ショルダーローテーション」になっています。

後の肘もヘソに近づいています(コネクション)

これによってグリップ先行になりバットは一気に加速していきます。

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さらに肘を伸ばさずに五角形をキープし、バットが肩の上から滑り落ちていくようにレベルスイングの軌道に入ります。

これによってボール軌道とバット軌道が一致する時間が長くなるので空振りの確率が少なくなります。

ここで肘が伸びてしまうとバットは遠回りするドアスイングとなります。

また、ダウンスイングの意識があるとグリップ先行でも肘が伸びてきてしまい確実性も落ちますし、バレルゾーンから外れて長打は望めません。

 

ベースボールインパク

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インパクトの瞬間も五角形をキープして「ホームベースインパクト」ができています。

これによってインコースへの対応力が高まります。

坂本選手がインコースを得意としている理由がよくわかりますね。

柳田選手ほどではありませんがトップクラスの「肘抜き」です

インパクトの瞬間にはしっかりアッパースイングでボールの軌道に合わせています。

これによってゴロになることを防ぎます。

ゴロでは打率は.190ですが、打球が0°〜30°であれば.333〜.630まで跳ね上がります。

 

フォロースルー

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肘抜きが十分にできているのでフォロースルーでは肘が背中まで回っています。

ぜひ、みなさんもこの形になるようにしていただきたいポイントです。

 

2018年との比較&まとめ

www.youtube.com

 

ちなみに2018年との比較です。

2018年ではステップの際に後脚への荷重は並進移動でありました。

そのため股関節のハメが起きにくく、前方への突っ込みがありました。

2019年は前述のように並進移動ではなく股関節のハメをしています。

それによって飛距離が伸びてホームランが量産されたのだと思います。

しかし、まだまだ前方への重心移動が大きく突っ込みやすいのは事実。

前に突っ込めばアウトコースを引き付けることは難しくなります。

年々、克服しているとはいえまだまだです。

打率こそ上がりましたが、アウトローを簡単に空振りするというシーンが非常に増えました。

ストライドを狭くし重心移動を抑えることができればアウトローをもっと引き寄せて反対方向への長打がもっと増えると思います。

 

 

 

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【プロ野球選手解説】本当に縦振り?ソフトバンク・柳田悠岐のバッティングフォーム

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です!!

 

今回はプロ野球選手解説第2段!!

 

ソフトバンクホークス柳田悠岐選手です!!

 

プロ選手でも「ギータはワケわからない」と常識外れの筋力によるものだと思われていますが

 

ポイントさえわかっていれば「卓越した技術」に裏打ちされたものであることがよくわかります。

 

基本理論を知りたい方はこちらの動画もチェックするとより理解が深まります。


【野球技術】日本式ではもう通用しない!!メジャー流フライボール革命の重要チェックポイント

 

 

 

動画本編


【プロ野球選手解説】プロも意味不明?ソフトバンク・柳田悠岐の技術とは?バッティングフォーム解説

 

 

コース別打撃成績(2015年)

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こちらは柳田選手の2015年の成績です。

この年は打率が.363 本塁打34本、打点99と大活躍した年ですね。

もうとにかく凄まじいですね。

打率が落ちているのはインローだけ。

それ以外はほぼ4割。

高めに関してはストライクゾーンの外ですら打ちまくっております。

しかも、あの巨体なのにインハイで5割!!

いや・・・こんなの投手はまともに勝負なんてできませんよ。

出塁率ではなんと.469ですからね。

 

さて、それでは柳田悠岐選手はどんなスイングでこの驚異的なアベレージを残したのでしょうか?

 

構え

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スタンスはそこまで広くはないですが、前40%後60%になっています。

理想は前50%後50%ですが、問題はありません。

グリップはやや高めに構えていますがクセもなくバランスの取れた構えだと思います。

 

圧縮ステップ

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後脚に体重をかけます。

股関節を使った圧縮ステップが起きてパワーが溜め込まれます。

グリップ位置はハンドローディングによる後下方への移動はありませんが高くあげたり、後に引いたりせず肩のライン上をキープしているので問題ないと思います。

 

トップ

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柳田選手の素晴らしいポイントです。

前方へ大きく体重移動をしていますが腕が伸びずに構えの時と同じ肩のラインにグリップがあり五角形をキープしています。

トップを作るときに上半身の「割れ」が必要ですが多くの選手が腕を後ろに引き、それに引っ張られるように割れを作ろうとしますが、柳田選手は腕を後ろに引くことなく、上半身の回旋でトップを作ります。

これができていないとこの後のコネクションができずインサイドアウト軌道のスイングは難しくなります。

ここは是非とも真似していただきたい重要ポイントです。

 

ショルダーローテーション&コネクション

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バットは肩の上のままスイングが開始されます、そして後の肘はヘソに向かっています。

この2つの動作によってグリップ先行のインサイドアウト&レベルスイング軌道に入ります。

柳田選手のスイングを「縦振り」と説明する人が多いですし、柳田選手自身が「V字で振る」というような表現をしていますが、そんなことはなく基本に忠実にレベルスイングで入っていることがよくわかります。

本当に縦振りであれば高めの球を打つことはできません。

 

ホームベースインパク

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インパクトの瞬間でも五角形の形をキープしています(ホームベースインパクト)

柳田選手のインコース内はこの技術に支えられています。

また五角形をキープすることで打つポイントは前にならず球をギリギリまで引きつけることができます。

柳田選手の選球眼の良さもこれに支えられています。

ポイントを前に作るとその分早く振り出さないといけませんので。

フルスイングをしながらも流し打ちでホームランを量産できるのもインサイドアウト〜ホームベースインパクトによるヘッドが遅く出てくるからです。

ここも必ず習得してほしい重要ポイントです。

 

フォロースルー

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柳田選手の象徴でもある大きなフォロースルー。

最初から最後まで腕は使わず身体で振っているからこそできる業です。

しかし、柳田選手の唯一と言っていい欠点は常に重心が高いところです。

理想はフォロースルーでは前の膝が曲がり、重心も下がります。

そうすることで低めでもスパインアンクルを維持してパワーと確実性を両立することができます。

柳田選手は低め・・・特にインローではスパインアンクルから外れ腕も伸ばしてゴルフのようにすくいあげます。

それがインローだけ打率が落ちる要因だと思います。

また重心が下がることで股関節は屈曲位になり股関節の可動域も広がります。

これだけのフルスイングですからあらゆる関節でパワーを受け止めなくてはなりませんが、このフォロースルーでは股関節の可動域が小さく、他の部位に負担がかかります。

柳田選手がここ数年は怪我が頻発しているのはこれが原因だと思います。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

柳田選手は巨体とフルスイングゆえにパワーばかりが注目されますが、実際には基本に忠実な技術によって支えられています。

 

パワーと技術の両方が高い次元になり、打球平均速度もメジャーリーガーと比べても遜色ありません。

むしろ大谷翔平以上とも言えます。

本人はこのままソフトバンクで終えるつもりのようですが、メジャーに渡って欲しかったと思う選手でもあります。

 

 

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【プロ野球選手解説】西武ライオンズ・山川穂高。ホームラン量産の秘密と弱点

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

今日はプロ野球選手のフォーム解説です。

 

私の野球理論はメジャーリーグ流をベースにしております。

 

基本理論はこちらで紹介していますので、チェックしていただくとより一層理解度が深まります。

www.opamasaharu.com

 

さて

 

今回、取り上げるのは・・・

 

西武ライオンズ山川穂高選手〜!!!!

 

山川穂高選手の2019年の成績

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山川選手といえば・・・

やはりホームラン!!

2年連続ホームラン王。

まさに日本の主砲!!!

 

と思いきや・・・

 

よく見ると長打率は3位。

0PSでは4位

勝利貢献度では14位

と意外な結果。

もちろん十分に上位の成績ですが、なんだか「あれ?」って感じですよね?

ちなみに同期入団で2019年首位打者森友哉選手の成績を見てみましょう。

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なんと!!

本塁打こそ山川選手の約半分しか打っていないので13位ですが・・・

長打率位!!

OPS位!!

そして、勝利貢献度も位!!!!

 

基本的には得点を考えればとにかくホームランを打つというのがポイントなのですが、にも関わらず山川選手が最強打者になれないのは・・・

やはりリーグ22位の打率に理由があると考えるべきでしょう。

 

コース別の成績

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こちらは山川選手の2019年のコース別の成績です。

アウトハイこそ打率が少し低いですが、全体的に真ん中〜外角の球に対しては高低問わずハイアベレージとホームランを記録していますね。

しかし、やはりありました!!

決定的な弱点が!!!

そう!!

内角です。

インローは打率を3割残していますが山川選手の最大にして唯一の武器であるホームランはわずかに1本。

そして、インハイでは19−0の打率0割。

インコースが壊滅的に打てないのが明白です

 

それでは森友哉選手はどうなのでしょうか?

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さすが首位打者!!

アウトローとアウトハイでは若干打率が下がりますが、それ以外のコースでは全てハイアベレージを残しています。

 

やはり山川選手がホームランの数に相応しい最強打者になるには内角球の克服と言えそうです。

 

では、山川選手はどのような打ち方をしているのか見てみましょう。

 

動画本編


【プロ野球選手解説】西武ライオンズ・山川穂高のバッティングフォーム。ホームラン量産の秘訣と弱点とは?

 

構え

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スタンスや少し狭めですね。

スタンスが狭いとステップ時に重心移動が大きくなりやすくなり運動エネルギーは大きくなりますが、身体が突っ込みやすくなったり、突っ込まなくても頭の位置が大きく動くため正確性が落ちます。

バットは体から離して持つ日本人に多い構え方ですが全体的には大きなクセもなくリラックスしているのがわかります。

 

ステップ

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山川選手の特徴が出る最初のポイントですね。

脚を上げた時に後と上への重心移動が起こりません。

圧縮ステップではありませんので地面からの反力を受けることはできませんが及第点だと思います。

そして、この時に腕を身体に引きつけています。

後下方に動かすハンドローディングではありませんが

グリップ位置は低く保たれているのでこの後のスイングでレベル〜アッパー軌道に入りやすくしています。

 

さらに手の位置をセンター(中心軸)の近くにすることでテコの原理でバットの体感的な重さを軽くするとともにバットを軸上で操作する感覚を保つことができます。

 

トップ

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トップです。

大きなストライドです。

重心移動が大きいですがストライドが大きいおかげで前脚がブレーキの役割となりこの後に前に流れていくのを防いでいます。

ステップと同時に上半身は反対に捻られ大きな「割れ」ができています。

非常に大きなパワーが蓄えられているのがわかります。

グリップが少し高いのが気になりますね。

 

スイング開始。スパインアンクル&コネクション

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スイング開始。

後の肘が畳まれてきてコネクションが起きています。

それによって前の腕は肩と並行になりバットもスパインアンクルに入っているのがわかります。

この動きによって身体の回転がバットに100%伝わるとともに、レベルスイングになりボールの軌道により長くバット軌道が入るので確実性が増します。

 

しかし、やはり重心移動は大きく前脚着地(フットスタンプ)の時よりさらに頭の位置が動いています。これは視線のブレを生むためオススメできません。

 

また、気になるのはバットがこの段階で後の方の横に落ちて、それに伴い

前の肘が伸び始めている

ところです。

 

実はそのせいで

コネクション」で肘がヘソではなく脇腹に向かっているので不十分

ではあるのです。

これが次のシーンでどう影響するか見てみましょう。

 

 

インパクト。ロック&リリース

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大きいストライドのおかげで重心が低く後ろ下腿の角度がつき踏ん張りが効いているのがよくわかります。

 

そして、重心が低いことによって低めへの対応力も高まります。

 

ここは球界屈指の動きだと思うのでぜひ真似して欲しいところです。

 

しかし、ここで山川選手の決定的な弱点が顔を出しました。

 

腕が伸びきっています。

 

『ホームベースインパクト』が完全に崩れています。

 

少し巻き戻します。

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残念です。

残念すぎます!!

 

前肘が伸びきっているためインコース打ちに必要な「肘抜き」が一切なく、バットのヘッドも身体から大きく離れています。

いわゆる「ドアスイング」です。

本来であればこのタイミングではまだまだバットは肩の近くでグリップ先行でなくてはいけません。

アウトコースならば確かにパワーで運べるかもしれませんが

これではインコースなんて打てる訳がありません。

 

まとめ

いかがでしたか?

山川選手の弱点がよくわかったと思います。

これを改善するためにはスイング開始時にバットを肩の横ではなく肩の上から開始する「ショルダーローテーション」を獲得することです。

それさえできればインコースに対しての対応が劇的に改善してさらに打率も上がりますし、インサイドアウト軌道になりスイングスピードも上がるためホームランも増えるはず。

打率3割50本も夢ではないと思います。

 

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「上から叩くな!!」フライボール革命でホームラン量産!!コレが正しいバッティングフォームだ。

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です!!

 

ダルビッシュ有

田中将大

前田健太

上原浩治

田澤純一

佐々木主浩

石井一久

野茂英雄

などなど

 

多くの日本人投手がメジャーリーグでも大活躍していますが

 

打者に目を向ければ

イチロー

松井秀喜

大谷翔平

以外の記憶は正直薄いのではないでしょうか?

 

日本人離れした体格を誇る大谷翔平ですらも

 

全試合出場を想定してホームランは30本に届かない計算です。

 

まだ若い?

 

いやいや、大谷翔平よりも若い選手がすでにホームラン王を獲得している。

 

なぜ投手と比べて日本人打者は活躍が難しいのでしょうか?

 

それを考えるのにこのデータを見てください。

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こちらは2019年のメジャー打者の打球データである。

大谷翔平は打球最高速度こそ62位であるが平均打球速度はなんと・・・

 

8位!!!

 

にも関わらずホームランが量産できない。

 

ちなみに私が大好きなジョシュ・ドナルドソンは

 

大谷とほぼ同じ打球速度にも関わらず2019年の本塁打は37本でランキングでも9位となっています。

 

では、何が違うのか?

 

数字の色が違うのですぐにわかりますよね?w

 

そう。

 

打球角度です。

 

大谷翔平の平均打球角度は立ったの度。

 

メジャーリーガーの平均が12度ほどですからね。

 

そう。

 

つまり、日本人打者がメジャーリーグで活躍するためには

 

「上から叩け!!」

ではなく

「下からすくい上げろ!!」

なのです!!

 

飛ばす技術です。

 

日本人は飛ばす技術が低いのです。

 

 

では、打球を飛ばす技術とは何なのか?

 

それが・・・

 

フライボール革命なのです。

 

研究では飛距離を最大限にするには

『ボールの15mm下をアッパースイングで打ち26〜30度の角度の打球を打つこと』

とされています。

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そして、バレルゾーンで打った打球は打率が5割を超え、長打率も1.500以上となったと報告されています。

 

コレが2019年のメジャー選手の打球角度と成績です。

 

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打球角度が10〜30度で極端に打率が高いのがわかりますね。
そしてゴロでは打率が.190と打率がとても低い。

日本人の「上から叩け」「ゴロを打て」「フライを打つな」という指導がいかに愚かな指導なのかがよくわかる結果です。

 

またこちらもご覧ください。

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2019年のセ・リーグのチーム打撃成績です。

チーム打率は中日ドラゴンズが1位ですが、中日は本塁打数がリーグ最下位の90本。

総得点はリーグ5位。

面白いのが2塁打と3塁打も中日が最多にも関わらずということです。

結果的にチームの年間順位は5位でしたね。

ちなみに最下位のヤクルトは打率こそ最下位ですがホームラン数は巨人に次いで2位で得点も2位です。

さらにフライボール革命の功罪とも言われているのが「三振数の増加」です。

確かに中日の三振数は6球団で最も少ない数です。

そして、三振数が一番多いのがヤクルトで次が巨人。

確かにホームランを狙うと三振数が増えるのは相関関係があるのですが結果として得点が多いのは巨人とヤクルトなのです。

つまり、得点を取るという点に関していえば三振が増えたとしても単打狙いよりもホームランを量産したほうが遥かに有利だということがわかると思います。

 

 

 

というわけで、アッパースイングによるフライボール革命の有効性を理解してもらえたところで

 

どういうバッティングフォームを作れば

 

バレルゾーンに打球を入れることができるかを解説していきます。

 

動画本編

www.youtube.com

 

構え

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スタンスはやや広めに取ります。

そうすることで不要な重心移動を防ぎます。

体重は前脚50%後脚50%の割合が良いでしょう。

違和感が強いのであれば前脚40%後脚60&でも構いません。

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身体も股関節のパワーポジションにして少し前傾気味に構えます。

こうすることで股関節の可動性が出しやすくなるとともにバット軌道もバレルゾーンに入りやすくなります。

バットは一番リラックスできるところを探して、肩に置くのがベストです。

肩のライン上であれば多少腕を伸ばしたりしても良いですが・・・。

 

 

ハンドローディング&圧縮ステップ

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タイミングをとって軸足に体重をかけます。

この時の体重比率は前脚40%後脚60%が理想です。

そして、体重移動は後ろへの並進移動ではなく体幹の後脚側への回旋と股関節のわずかな屈曲です。

鼠径部を挟むような感じですね。

そうすることでプライオメトリクスで床反力を受けての強いパワーが生まれます。

この時に日本では片脚でバランス良く立つように指導されますが、そうしてしまうと床反力によるパワーも生まれませんし、安定しすぎて次の動きに移行しにくくなります。

グリップは「ハンドローディング」で後下方に移動します。

こうすることでダウンスイングになることを防ぎます。

日本ではグリップを上げる選手が多いですが、それではダウンスイングになってしまうので厳禁です。

下げるのに違和感があるなら高さをキープするだけでも構いません。

この後のトップを作る場面でグリップが上がりすぎなければ・・・。

ちなみにこの時は腕で引くことは絶対にしないでください。

腕で引いてしまうと前の肘が伸びて、スイングが大回りしやすくなります。

腕が伸びてもスイング中に修正できる選手もいますが難しいのでここではやらないほうがベターです。

実はこの時に腕と体幹の位置関係は変わっていません。

圧縮ステップで後脚に体重をかけるために行った体幹の動きによって腕を引いているように見えているだけです。

 

トップ

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パワーを生み出す最も重要な局面です。

この時の体幹の捻りが大きいほど強いパワーを生み出すことができます。

ステップによって脚が前に出て下半身はスイングが開始されます。

この時に一緒に上半身のスイングが開始されるとパワーを蓄えることができないため、上半身だけはスイングが開始されないようにキープしておくか、後に捻ってさらなるパワーを溜め込みます。

もちろん、ここでも腕でバットを引いてはいけません。理由はハンドローディングで説明したのと同じです。

ただ、ハンドローディングの時と違うのはここで下げたグリップは肩の高さまで上がって来るというところです。

(グリップを上げている選手もここで肩の高さまで下がって来るならアリです。マイク・トラウトタイプです。ただし、余計な動作であることは確かなのでやらないほうがベター)

後の肘はしっかりと開けてください。

日本では「脇を閉めろ」と指導されますが、脇を締めるとこの後のコネクションができずインサイドアウトスイングができなくなります。

 

スイング。ショルダーローテーション&コネクション

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上半身のスイングが開始されます。

ここでも腕で振ることはしません。

腕で振ると肘が伸び始めてスイングが遠回してしまいます。

バットは肩の上のままのつもりでスイングしていきます。(ショルダーローテーション)

運動連鎖によって後の肘はヘソに向かって行きます(コネクション)

そして、前の肘は開いていきます。

ここで前の肘を締めるとインハイの球を捌くことができません。

体幹は後に傾けます。

そうすることで頭が突っ込むことを防ぐとともにスイング軌道がレベルで入りバレルゾーンを通過しやすくなります。

 

ホームベースインパク

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腕で振ることなく、コレまでのポイントができていればインパクトの瞬間の腕の形は「五角形」になっているはずです。(ホームベースインパクト)

日本では「三角形」の形と指導されますが、三角形になるということは腕で振ることで肘が伸びている証拠です。手首が返り引っ掛けやすくなりますのでホームベースインパクトを徹底してください。

この後のフォロースルーはおまけみたいなものですので、ここまで。

 

 

 

YouTubeへ高評価&チャンネル登録お願いします。

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今回のフォームは概論となります。

もっと細かい点やプロ野球選手解説は他の動画で配信していきますので、必ずチャンネル登録をしてください。

 

 

 

 

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【たのトレ野球技術】飛距離と確実性がアップするメジャーリーグ流フィンガーグリップ

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どうも!!

Oriental Physio Academy 代表理学療法士波田野です。

 

今回は野球のお話です。

 

www.youtube.com

 

テーマは・・・

 

バットの握り方。

 

多くの打者が手の平で握る

 

パームグリップ

 

という形にしていますが

 

トップメジャーリーガーの多くは

 

指で握る

 

フィンガーグリップ

 

という形を採用しています。

 

 

フィンガーグリップにするとパームグリップと比べて・・・

 

飛距離がアップし

 

確実性も高まります。

 

 

何故なのかは動画を是非ご覧ください。

 

キーワードは・・・

 

テノデーシスアクション

 

窮屈だからこその安定性・再現性

 

です。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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【治療グッズ紹介】リハビリ業界No. 1トリガーポイント療法士がオススメするマッサージアイテム「ヤムナボール」

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です!!

 

今回は治療グッズの紹介です!!

 

 


【治療グッズ紹介】リハビリ業界No.1トリガーポイント療法士が教えるオススメの治療グッズ「ヤムナボール」2020/02/13

 

 

 

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