理学療法士・波田野征美の『波田ログ!!』

理学療法士の波田野がセラピストとしてトレーナーとしての日々

【プロ野球選手解説】これぞ究極!!史上最も偉大なバッター。バリーボンズのバッティングフォーム

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どうも!!

Oriental Physio Academy代表理学療法士波田野です。

 

今回のバッテイングフォーム解説は・・・

 

メジャーリーグ流を標榜しているからには避けては通れないこの選手。

 

 

バリー・ボンズ!!!

 

 

通算成績

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メジャー生活22年。

 

積み重ねた本塁打の数はメジャー最多の762本。

通算でのOPA1.051。

 

2001年には本塁打のメジャー記録である73本。

長打率もメジャー記録の.863

 

2004年には四球が232、そしてそのうちで120個が・・・敬遠。

この時の出塁率は.609、OPAは1.422もメジャー記録。

 

誰もが認める史上最も偉大なバッター。

 

ホームランを記録したあたりからいきなり体が肥大化し、薬物疑惑が浮上しましたが

 

その前からすでに400本塁打400盗塁という十分に殿堂入りに相応しい成績を残しております。

 

メジャーリーガー達からも

 

ボンズのホームランの量産はステロイド以上にその卓越した技術であるとリスペクトされ続けている。

 

そんなボンズのスイングを解説します。

 

www.youtube.com

 

構え

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ボンズの特徴はグリップ位置の低さです。

これは幼少期からメジャーリーガーであった父親のバットを振っていた影響です。

バットの重さを感じずにリラックスできるポジションを探した結果、近く低くというグリップ位置にたどり着きました。

腕の形は見事な五角形です。

スタンスは狭めですが前50%後50%のアスレチックポジションからのスタートとなります。


 

 ハンズローディング&圧縮ステップ

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元々低いグリップ位置のため大きな動きではないですがヒッチ動作と圧縮ステップが起きています。

 

トップ

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下半身はスイングが開始されているのが分かります。

しかし、上半身は低いグリップが肩の高さまで上がっている途中です。

しかも腕は五角形を崩していないため腕ではなく上半身でトップを作ろうとするため身体の開きを抑えることができています。

これによりパワーが増幅されます。

 

ショルダーローテーション

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ショルダーローテーションでバットのヘッドが身体の近くを回るためグリップ先行のインサイドアウトスイングになります。

また回転の半径が小さくなるためヘッドスピードが高速化されます。

フィギュアスケートで腕を畳むと回転が速くなるのと同じ原理です。

 

コネクション&肘抜き&スパインアンクル

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前肘の「肘抜き」と後肘の「コネクション」によって腕は五角形をキープしたままインパクトへ向かいます。

「肘抜き」によって腕とバットが肩のラインと並行(スパインアンクル)になり確実性が増します。

後肘の「コネクション」によってバットは加速するとともに肘抜きと共同してバット軌道をスパインアンクルに入れます。

 

ホームベースインパク

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インパクトでも腕の五角形は崩れません。(ホームベースインパクト)

これによりインコースへの対応が良くなります。

また腕が離れないため力も発揮できます。

バット軌道も変わらず手首の返しが起きないためタイミングが早くなっても前でバットを乗せることができます。

 

フォロースルー

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終始、頭の位置が変わりません。

重心移動が少ないため確実性が増します。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

幼少期から重いバットを振っていたおかげでバットの重さを感じないように最初から最後までバットを身体から離さないというスイングを身につけたボンズのフォームは徹底的に無駄を排除した理想的なフォームです。

欠点が見つかりません。

ボンズが日本のテレビで話したように日本人がいかに動き過ぎているのかを痛感させられるフォームです。

 

 

 

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